24 taiga side ページ24
・
あいつの腕を離して樹と慎太郎のところへ行く。
みんなからは平然としているように見えるかも
しれないけど、俺の頭の中はかなり混乱していた。
なんで俺あいつを引き止めたんだろ……。
気づいたら勝手に体が動いてた。
__________最近の俺は変だ。
樹の隣にぼふっと座ると変なことを聞かれた。
｢いいの？Aちゃん連れてこなくて｣
｢……？ほっといても勝手に来るでしょ｣
｢きょもがいいならいいけど、｣
樹は何か言いたそうだったけど結局なにも言わなかった。
別にあいつなんかどうでもいい。
……どうでもいいはずだ。
どうせあいつはすぐ俺のとこに来るだろうし。
そう思って将棋のゲームをはじめた。
・
ゲームをやりはじめて数十分。
…………なんで来ねえの？
でもあいつの笑い声は聞こえる。
……誰と喋ってんだろ。
｢ふふっ｣
声の聞こえる方向に視線を移せば楽しそうに
笑うあいつと北斗がいた。
俺といる時あんなに声に出して笑わないのに。
なに、あいつ。
本当は北斗のこと好きなの？
俺に言いよったのも北斗に近づくため？
俺のこと好きなのも嘘ってこと？
｢きょも、顔こわいよ｣
｢…………｣
｢無視はモリティンビーバーでも傷つくよ？｣
｢…………あ、ごめん慎太郎。なんも聞いてなかった｣
｢じゅり〜、きょもがこわーい｣
｢慎太郎に抱きつかれたら俺つぶれる！｣
慎太郎と樹がじゃれ合ってる横で俺はまだ
二人の様子が気になって仕方がなかった。
……なんで俺こんなもやもやしてんだろ。
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すず(プロフ) - くるみさん» ありがとうございます!!ぜひきゅんきゅんしちゃってください笑これからも楽しんでいただけるように頑張ります！ (2021年3月9日 22時) (
レス) id: 9dcddaef74 (このIDを非表示/違反報告)
くるみ(プロフ) - いつもキュンキュンしながら読ませてもらっています！続きめちゃめちゃ気になります。これからも頑張ってください。 (2021年3月9日 14時) (レス) id: eca9d0649e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すず | 作成日時：2020年12月20日 13時
