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「どこ行くの?」



行先も言われず、発車する車。

片手で運転する北山くんは、むかつくけどかっこいい。



北「どこか当ててみてよ。

当てたらご褒美あげるわ(笑)」



ご褒美って…。

車で行くところだから、ちょっと遠いところなのかな?


「んー、夏だしかき氷食べに行くとか?」


北「あー、俺甘いもの嫌いだから違う。」


「わかんない、教えてよ。」


北「じゃあついてからのお楽しみ。」




車の中は意外と楽しくて、会社の話、仕事の話、取引先の話もしたけど、ニカちゃんと河合ちゃんの話とかもした。


あの2人、両思いだから今度北山くんが仕掛けるんだって。


1時間くらいして、着いたのは…水族館!



「…やばい。

水族館大好きなの知ってたの??」



北「あ、そうなんだ。

しらなかったし(笑)」



知らないっていうけど、CDといい、水族館といいなんで当たるかな、私の好きなもの。


「…私、イルカが大好きなの!!!」


昔は本気で水族館で働きたいって思ったくらいイルカが大好きで、少しはしゃいでしまった。


北「へー意外(笑)

俺もさ、海大好きでダイビングの免許持ってるからさ。

水族館好きなのよ。」


「きた…宏光くんダイビングの資格持ってるの!?

すごいね。」


北「ふふ(笑)


今度一緒に行く?

教えてあげるよ。」


「…大丈夫です。」


北「えー、何でだよ。


楽しいのに。」


ちょっと頬を膨らます姿がすごく可愛いいなっておもった。

本当はダイビングしてみたいけど、出来れば関わらないようにしたいって思ったから断ったのに。


そんなこと言える感じでもなくて、話を濁した。




北「よし、行くしか!」




休日だから人は結構いて、迷子になったら即わからなくなる感じ。



「人多いね、さすが日曜日。」


北「だね〜。

はぐれんなよ?」


「大丈夫!」


北「はい、手だして?」


「え?

手?」


手を出してって言われてなんのことかわからない私は手を出した。



北「…はい。

これで大丈夫(笑)」



「…やだ、いいよ。


離して。」



まさか、差し出したてを握られて手を繋ぐことになるなんて思ってもいなかったし。


北「いいじゃん。


手くらいよくない?」




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作者名:yun | 作成日時:2017年4月11日 0時

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