Love Me？2 Ki

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藤『北山さんには？』


｢言うつもりないです。


1人で育てていきます。｣


藤｢…言わないといけないと思う。


あの人にも責任はあるわけだし。｣



そりゃそうだよね。

それは分かってるけど…


だけど、



｢それでも言いたくないです…。｣



子供が出来て、責任取って結婚してくれても、また裏切られる気がして、ひろに言う勇気なんて全くないんだもん。


｢1人で育てていきます。｣




そう決めたから。

だからひろには言わない。




藤｢てかね、北山さん引っ越したよ。

Aちゃんが引っ越してから元気なくてさ。


あの日いた女の人、やっぱり前の浮気相手だったみたい。

でももう関係はないって。

しつこくされて、接待のあとついてきちゃったらしいよ。


だからさ…



ちゃんと話なよ。｣




｢…｣




藤『…俺がこんな事言うのおかしいけどさ、やっぱり父親は必要だよ。

Aちゃんの家の事情は知ってるよ？

でもそれとはちょっと違うじゃん。


北山さんはAちゃんのこと見捨てないと思うから。



俺にはもうチャンスはないのはわかった。

Aちゃんは頑固だから、俺がどれだけしつこくしても俺とは一緒居てくれないと思う。

だけどさ、本当の父親なんだから、あの人には言った方がいいと思う。』




｢…そうですよね。


でも、怖い。

あの日のこと今も思い出すんです。

怖い目とか、態度とか。

言われたことも、その時の感情とか…。



だから…。



藤ヶ谷さんには本当に迷惑かけてしまってすみません。

また、連絡します。｣


そう言って半分無理やり電話を切って、布団に倒れ込んだ。

…分かってるよ、そのくらい。


藤ヶ谷さんの言いたいことも全部わかってる。

でもさ、私にしかわからない辛さがあるんだ。


またあんな態度を取られたらこの子を育てる自信無くなるから…。




お母さんみたいに強い人になる。

そして、たくさんの愛情を注ぐんだ。


お腹にそっと手を触れそう決めた。



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