星のラブレター

教師×生徒 Ki ページ49

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授業も終わって生徒達は部活へ行ったり帰ったりしている中、私は教室で外のグラウンドを見ている。



｢…いた。｣

北山先生。サッカー部の顧問で、数学の先生。

すごく童顔で今年32歳になんて見えない。

先生達からの信頼も厚く生徒達にも好かれてる。

真面目で熱くて…かっこいい先生。


｢…先生ー。

好きです。｣


部活もしてないのに予定のない日はここでサッカー部の練習を見てるんだ。


絶対無理って分かってるけど先生のことが好きなんだ。





北｢…宮城！おい、宮城！

宮城A！｣



はっと目が覚めると目の前には北山先生が。

私、寝てた！？

北｢お前な〜、見つけたのが俺でよかったけど他の先生だったら叱られてたからな？｣


｢…すみません。｣

北｢ん。じゃ、気を付けて帰れよ〜｣


そう言ってスタスタと出ていってしまった。




｢北山先生！｣


北｢ん？どした？｣


｢…先生って彼女いるの？｣


北｢ん、あー。いるよ。｣


この言葉を聞いた私の顔、多分すごくひどい顔してると思う。

やっぱり、そりゃそうか。


｢可愛い？｣

北｢うん。可愛いよ。｣


そしたら、

北｢何が言いたいんだよー。｣


って。分かってるくせに。

わかってるから、彼女いるって言ったんでしょ？


だって、私知ってるもん。彼女の話になると話そらしてたじゃん。


すると、


北｢宮城。

いい恋しろよ？｣


だって。


｢出来なさそうです。｣

北｢できるよ。まだ若いじゃん。｣

｢失恋したあとだし。｣

北｢あー。

そうだな。｣


…。


北｢仮に、もし俺が生徒に告白されても付き合うつもりは無いんだけど、人を好きになるのも自由だしさ。

短い学生生活楽しまないと損だからね。


俺みたいなやつ好きになるより同世代の子と恋愛した方がいいよ、きっと。｣


告白してないけど、ふられた私。

北｢まぁさ、大人になったら考えてやるわ。

まずは大人になるためにしっかり勉強して、…あ、恋愛の勉強もね？


そしたらまた考えてやる。｣


私の頭にぽんっと手を置き、そういった。


｢その頃にはもう先生なんて好きになってないかもよ？｣


北｢それはそれでいい事じゃん。いい人が見つかったってことでしょ？

幸せにさえなれればいいんだよ。｣

じゃぁな早く帰れよと言って帰って行ってしまった。



｢適当にあしらえばいいのに。｣

先生のそういう所が好きなんだよな。


｢まだ好きでいていいよね？｣

人を好きになるは自由だから。



END

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