いつだってそばにいて (ページ34)

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優太

prrrr...prrrr...

仕事中に、電話がかかってきて、あぁ、紫耀なんかあったのかなって、名前も見ずに電話に出る。

「もしもし、平野海人くんのお父さんで間違いないですか？」

えっ？海人？

焦ってバッと画面を見ると、そこには確かに海人の通ってる中学校の名前があって、

「そうですけど、海人がどうかしましたか？」

「平野くん、お友達と喧嘩してしまって、」

「え？海人が？」

「...はい、周りの子によると最初に手を出したのは平野くんだったみたいで、でも本人はずっと黙ってる状態で、、」

「えっ、と...すぐ学校向かいます。」

返事も聞かずに電話を切って、急いで会社を早退して車に飛乗る。

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「失礼します！平野海人の父親です！」

そう職員室に入ればおじさん先生が別室に案内してくれて、

ガラガラガラ...

「平野です、うちの子が迷惑かけてすみません。」

「いえいえ、そんな、頭上げてください、」

海人の顔にも、相手の男の子の顔にも、何枚かずつガーゼが貼ってあって。

「今日のところはとりあえず...」って帰ることを先生に勧められて、そのまんま海人を連れて帰る。

まあ、怒るのは家に着いてからでいいやって、車では2人ともだんまり...苦笑

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