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おおあめ ページ11
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パラパラと降り出す雨と対比するように、ソワソワ落ち着かなくなる紫耀。
とにかくうろちょろするから、こっちまで落ち着かなくて、紫耀を見守る。
「あーこれ酷なりそう、」
カーテンをめくって空を見ながらそういう廉。
テレビの天気予報では「酷い雨に注意してください」なんてこっちの気も知らないで呑気そう笑
まあ、天気なんかどうにもできないけどさ、
「紫耀、ここ、座りな」
ソファの俺の横をポンポンと叩いて、紫耀を座らせる。
雨の音からアウトな紫耀に、早めにイヤーマフを付ける。機嫌の悪い紫耀はそれでさえいやいやって振り払うから、えー、しんどくなるの紫耀なんだけどなあ...
それでもまたすぐに立ち上がってどこかに行こうとする紫耀。
「こら、しょ〜〜、一緒テレビ見ようよ」
怖いもの見たさ？なのか何なのか、カーテンをシャッて開けて雨を見ては、拒絶するみたいにジャッ！ってカーテンを閉めて、開けて、閉めて...
にわか雨だとまだ大丈夫なんだけど......
ほら、だんだん雨が強くなっていく。
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作者名：雲 | 作成日時：2019年12月29日 3時
