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「先輩たちまた勉強教えてくれるってさー」
「………大丈夫！たぶん！」
「過去問もらったらすぐ戻ってくるからね！」
冬休みがあけてすぐにテストがあるの、絶対変だ。大学せいって大変だ。「今回のテストは大丈夫？」なんて優しいお誘いが高地先輩からきて、慎太郎とみっちゃんは嬉々として先輩たちのもとへ。
「……ほくと。」
「俺、Aと学部ちがうのよ？……どこ」
残されたのは私と北斗。図書館で自分のレポートをしつつ、小声で私の質問に答えてくれて、一緒に考えてくれる。優しいやつだ。
「北斗がいいやつで私は嬉しい…」
「Aに勉強教えるのなんて高校以来？」
「あー…受験前ね、必死だったね。」
その節はありがとう、とお礼を言う。この大学に入れたのは北斗のおかげだと思うし。北斗は思い出したように笑って
「Aがここ志望してるって聞いた時は正直…」
「……無理だと思ったでしょ」
「うん(笑)なのに毎日必死に勉強してさ、」
「あの時は、……必死だったからね」
北斗と一緒がよかった、なんて子供じみた告白をしたあの日のことを思い出す。ペンを動かす音が静かに響いていて、小声での会話もなかなかしづらい。
北斗は私の方を見て、ノートにサラサラと何かを書いた。『あの時、気づいてたらよかった』って。自分で書いたくせに、私がみたら急いで消してた。恥ずかしいならしなきゃいいのに、そういうところが北斗らしい。
「……ほくと。ここ」
「……どこ？A、ここの文章変じゃない？」
お互い気にしないふり、で勉強をつづけた。あんなに好きでたまらなかった北斗の言葉なのに、不思議なくらい響かない。いい思い出、みたいなのが変な感じ。
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七七盛(プロフ) - 最後まで一気に読み上げました！沢山の登場人物がいるにも関わらずきちんと描写が伝わってとても読みやすく引き込まれました！出てくる人たちも一人一人キャラが立っていて…だからこそ辛いなぁと感じる展開もありましたが最後まで期待を持って読ませて頂きました！ (2022年2月8日 23時) (
レス) id: 3ec5ecab0a (このIDを非表示/違反報告)
KiiiiLA(プロフ) - 初めまして、ここにきてたいが先輩どーした！ ってくらい主人公ちゃんと一緒に胸をいためております(T_T) わたしはたいが先輩応援派だからよけいにだったんですが、ここにきてたいが先輩の気持ちが見えなくて苦しいです。 続き楽しみにしております！？ (2021年11月24日 13時) (レス) id: f5fdf1c4e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめこ
| 作成日時：2021年11月24日 0時
