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「ぜーったい花火はこれ」
「でかいって。それ持って移動できんの？お前」
「しますします！何個でも持ちますってー！」
打ち上げ花火のばかでかいセットやつを掴んで話さない慎太郎。え、私もそれがいいって慎太郎の味方をする。
「もー、仕方ないな。じゃあそれと適当に手持ちのでかいヤツかってこ。」
「樹先輩さいこーですね！一生ついてきます」
「……お前の一生かるくね？」
どこかできいたやつ。デジャビュだ。慎太郎は抱き枕でも抱っこするみたいにギュッと花火を抱いている。その後は肝試し用の道具？をなんかたくさん買って買い物終了。え、これ私たちいりました？
荷物は慎太郎と先輩たちがもっているし、てぶら。来た時となんにも変わらない。田中先輩は「終わったから休憩！」って笑って大我先輩の方を見る。
「はい、じゃあなに。きょものおごりでかき氷？」
嫌な顔する大我先輩。ニヤニヤする田中先輩にキッパリと断るみっちゃん。「私は慎太郎におごってもらうんで！」って。
「樹は自腹。こいつは…まぁ。一応約束したから」
珍しくごにょごにょと小さくなっていく先輩の語尾。…どうやら本当にかき氷をご馳走してくれるらしい。スマホで調べて「ここにしましょう！」ってみっちゃんが仕切ってくれて。また暑い中を移動する
「ならぶの、これ…」
絶望、って表現がぴったり。慎太郎が見すえる先、目指してた夏限定のかき氷屋さん。めちゃくちゃ混んでる。30分待ちって最後尾の人が看板持ってて、「………まつの？」って嫌そうな顔した大我先輩
「俺ね、こういうの待っちゃうタイプ」
「激しく同意です。田中先輩」
絶対美味しいですよ！って盛り上がるみっちゃんと田中先輩。2人の勢いに負けたんだと思う。30分待ちの最後尾へ
「………まって。あと何分」
「25分」
何度も聞かないでよ、ってみっちゃんに叩かれる慎太郎、ちょっとだけ可哀想。列が進んで前に行くと、めちゃくちゃ直射日光。さっきまで木陰だったから暑くて死にそう。…焼けたくないな
「どけ。おっかかるから」
「……うわ、横暴だ」
大我先輩に無理やりどかされて、場所が入れ替わった。暑くてきっとイライラしてるんだ、って何も言わずに従った。怒ったら怖いし
「………クソ暑い」
「そこ日差しやばいですよね…」
そこで気づいた、こっち側日陰だ。「…場所かわります？」って聞いたら「めんどい」って。わかりづらい優しさだ。
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Nappy(プロフ) - 素敵な作品ですね！ (2021年11月21日 21時) (
レス) id: 6b7a5f4d24 (このIDを非表示/違反報告)
キミ(プロフ) - いけない時間から1を読み始めたら深夜を過ぎて一気読みです！仕事かうまくできるか不安でしたが、感情を揺さぶられて、涙するお話が読めたので、心は満足です！続きを楽しみにしてます！ (2021年11月18日 1時) (レス) id: d4e3c92b39 (このIDを非表示/違反報告)
やん - 沢山更新嬉しいです！！！！！！日々の楽しみです^ ^ (2021年11月8日 0時) (レス) @page25 id: a4d97af994 (このIDを非表示/違反報告)
華恋(プロフ) - このお話の京本くん好き過ぎます。どのお話も大好きです。更新頑張ってください⚐ﾞ (2021年11月7日 21時) (レス) @page20 id: 2b37390e07 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - だめだ。あまりにも好きすぎる。 (2021年11月7日 19時) (レス) @page20 id: 5f27ff9118 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめこ
| 作成日時：2021年11月4日 20時
