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無事に補講もなく、レポートの評価もそこそこ。大学生といえば長期休暇ってくらいには休みが長い。サークルのみんなで海に行く日は夏休みに入ってすぐだった。
グループトークも頻繁に稼働していて、田中先輩から『花火とかその他もろもろ買い出し行くけど希望者ー』ってきて。先輩たちに任せるのも悪い気がする。でも知らない人ばっかりだとやだなって様子を見ていたら
『1年でしょ。慎太郎と、あと誰か連れてこいよ』
って普段グループトークになんて参加しないあの人が珍しく発言した。慎太郎はすぐに『俺とAと小宮がいきまーす！』って忠犬みたいに即レスしてた。え、行ける？とか聞かれてないよ。どんどん話は進んでて。『明後日の13時に駅前ねー。ありがと♡』って田中先輩から個人ラインがきた。あ、けっていだ。これ。
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「慎太郎、暑いよ。しぬ」
「ばか。買い出しから海は始まってんだよ！」
「……こいつ頭沸いてない？」
集合時間5分前、私たちは先輩たちを待っていた。勝手に買い出しを決められて、みっちゃんはイライラ。「この後かき氷ね、慎太郎のおごり！」って買い出しの後の予定まで埋まった
「慎太郎たちー、今日はありがとー！暑いよね。」
田中先輩たちはぴったり集合時間に来た。いこっか。ってすぐに駅近のショッピングモールに入る。テスト勉強以来、っていっても2週間ぶりくらいの大我先輩。あ、ぷりんになってる。って髪の毛みてたら嫌な顔された
「…暑いんだけど」
「久しぶりの第一声がそれですか」
「ならなんて言って欲しかったわけ」
…なんでしょう、って逆に質問。いや、別に欲しい言葉があったわけじゃないんですよ。スタスタと前を歩く田中先輩と慎太郎たち。自然と隣に大我先輩
「……テストどうだったの」
「お礼が遅くなってすみません。そこそこです」
ありがとうございました、ってお礼を言う。本当に先輩たちのおかげだもん
「結構頑張ってたのにそこそこ…」
「……補講がなかっただけで十分です」
いじけたように言うと「で？決まった？」って。…なんか約束してたっけって考えるけど、なんにも思い浮かばない。そんな顔してたんだと思う
「……何が欲しいの、ご褒美」
恥ずかしそうにそう言った。……あ、勉強してた時の冗談じゃなかったんだ。「…かき氷」って呟いたら笑いながら「安上がりなやつ」って笑われた。練乳もアイスもつけよ、絶対
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Nappy(プロフ) - 素敵な作品ですね！ (2021年11月21日 21時) (
レス) id: 6b7a5f4d24 (このIDを非表示/違反報告)
キミ(プロフ) - いけない時間から1を読み始めたら深夜を過ぎて一気読みです！仕事かうまくできるか不安でしたが、感情を揺さぶられて、涙するお話が読めたので、心は満足です！続きを楽しみにしてます！ (2021年11月18日 1時) (レス) id: d4e3c92b39 (このIDを非表示/違反報告)
やん - 沢山更新嬉しいです！！！！！！日々の楽しみです^ ^ (2021年11月8日 0時) (レス) @page25 id: a4d97af994 (このIDを非表示/違反報告)
華恋(プロフ) - このお話の京本くん好き過ぎます。どのお話も大好きです。更新頑張ってください⚐ﾞ (2021年11月7日 21時) (レス) @page20 id: 2b37390e07 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - だめだ。あまりにも好きすぎる。 (2021年11月7日 19時) (レス) @page20 id: 5f27ff9118 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめこ
| 作成日時：2021年11月4日 20時
