4 ページ4
･
「まーじでこんな食うの？小宮！」
「食べるけど？なに？」
「………俺並みじゃん」
「A、こいつ殴る？2人なら勝てるんじゃない？」
さんせーい！とはしゃいで、それからこっそりかけそばを頼んだ。食欲無い、なんて言いたくないし
「あ、ジェシー先輩！最初はグー！」
「じゃーん！！！」
「なんなの、お前ら…」
ジェシー先輩と慎太郎の謎の儀式。引き気味の高地先輩に笑顔で手を振られた。私もへら、と笑って手を振り返す。今日は大我先輩はいないみたいで少し、ほっとした。
さり気なく先輩たちも横のテーブルに席を取り、私の隣は高地先輩。にこにこと優しい笑顔でテストの話をされる
「Aちゃん達どう？もうすぐ初めてのテストでしょ？」
「……わかんないです、レポート提出とか、持ち込みOKとか、高校と違いすぎてパニックです」
「あー、わかる。教科も多いしね」
俺もそんなにできる方じゃないからなーって会話が終わると思ったら、高地先輩の前に座るジェシー先輩が名案！みたいにあの人の名前を出す。
「わかんないところは大我に聞けばいいじゃーん」
「…………勉強はできるんですか？」
「AHAHAHA！運動は、できないけどね！頭はいいよ、大我ちゃん」
「いや、…スパルタで怖そうだから無理です」
そもそも私、わからないところがわからないタイプの人間だし。はっきり断ったのに、「任せて任せて」ってスマホでなんかうってる。なにをまかせるの、そもそも、…今は会うのが怖い。
「大我、いいってさー！Aちゃん達よかったね」
「え、断りましたよ。さっき」
「けんそん？はいいの！ほら、持つべきものは頭のいい先輩だよ！」
渋る私を横目に「過去問とかあります？」って出来る子みっちゃんは教えてもらう気満々。「あるある！そういうのは樹ね！」って。何を言っても無意味だ、これ。隣に座る高地先輩にこっそりと呟く。
「………ジェシー先輩って日本語わからないんですか？」
「………まぁ、ハーフだしね」
「それで言い訳できます？…高地先輩！」
まぁ、大我が頭いいのは事実だからね。大丈夫！って強制的に決まった勉強会。なにそれ。今のモチベーションでそんなの絶対いきたくない
･
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1687人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SixTones」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Nappy(プロフ) - 素敵な作品ですね！ (2021年11月21日 21時) (
レス) id: 6b7a5f4d24 (このIDを非表示/違反報告)
キミ(プロフ) - いけない時間から1を読み始めたら深夜を過ぎて一気読みです！仕事かうまくできるか不安でしたが、感情を揺さぶられて、涙するお話が読めたので、心は満足です！続きを楽しみにしてます！ (2021年11月18日 1時) (レス) id: d4e3c92b39 (このIDを非表示/違反報告)
やん - 沢山更新嬉しいです！！！！！！日々の楽しみです^ ^ (2021年11月8日 0時) (レス) @page25 id: a4d97af994 (このIDを非表示/違反報告)
華恋(プロフ) - このお話の京本くん好き過ぎます。どのお話も大好きです。更新頑張ってください⚐ﾞ (2021年11月7日 21時) (レス) @page20 id: 2b37390e07 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - だめだ。あまりにも好きすぎる。 (2021年11月7日 19時) (レス) @page20 id: 5f27ff9118 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まめこ
| 作成日時：2021年11月4日 20時
