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あの眠たい講義を私はまだしっかりと通っていた。どんどん少なくなる学生。そしてついに「Aさんだけは毎回出席してるね」なんて教授から声をかけたらもう捨てるなんて出来なかった。
うとうととしながらレジュメやらペンケースをカバンにしまっていたら、北斗に声をかけられた。「Aー、…ねえ。半分寝てんじゃん！」なんて言い当てられても、頭が働かない。めちゃくちゃ眠い。
「ほくとー、どしたの。つまらない講義うけたいの？」
「遠慮しとく(笑)…あー。今日飯どう？」
「……え。ふたり？いいけど。珍し！」
本当は嬉しくて仕方ないやつ。ニヤける口元で「講義終わったら正門前なー」って言い逃げしていく北斗を見送る。…こんなのメッセージくれたらいいのに。わざわざ直接言いに来なくても、なんて思うけど北斗らしいな、ってまたにやにや。完璧に浮かれてる。
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講義が終わって直ぐに正門前に急いだ。不思議なことに北斗はあつも私より先にいる。絶対。だから少しでも待たせないようにいつも小走り。
「ほーくと、待たせてごめんよ」
「ぜんぜん。何食いたい？」
んー、なんでも食べれるよ！と笑うと、「ピザ食おっか」と歩き出した。大学近くの喫茶店。ピザが美味しいらしい。可愛いドライフラワーやらアンティーク調の内装がすごくオシャレ。…桜庭ちゃんともきたのかな、なんて嫌なこと考えちゃう自分が本当にやだ。
「どうしよう…めちゃくちゃ悩む…ほくと…」
「ピザでそんな顔して悩んでるのAだけだよ。…どれ？」
蜂蜜かけるやつと、明太子のやつ！と言うと「ならそれ2つでいいじゃん。」ってサラリと言う。北斗はどれがいい？って聞いても「Aが食いたいやつでいいでしょ」って。
「……食べ物の恨みは恐ろしいらしいよ」
「なによそれ。…だって美味そうに食うんだもん、A」
「いつもありがとうございます…」
「どういたしまして、…あのさ、」
言いづらそうに、私から視線を逸らす北斗。なに？どうしたの？と詰め寄っても「あー…」と答えを濁すものだから気になって仕方ない。
何度も聞いて、やっと観念したように私の目を見つめた北斗。
「……予約、した？」
「ごめん、なにを？」
主語ないやつ。さすがにわからないよ、そんな私の表情を察したのか「プラネタリウム」と恥ずかしそうに呟いた。
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らっとる - 初めてコメントします！まめこさんの作品が大好きでどれも何度も読み返しています♪中でも今回の無題とーーっても好きです！1日に何回も更新されてないかな?と覗きにきては読み返してます☺︎更新楽しみにしてます！応援してます♪ (2021年11月4日 18時) (
レス) id: cbd38ba105 (このIDを非表示/違反報告)
Sn(プロフ) - 初めてコメントします！凄く面白いです！ニヤニヤしてしまいましたー＾＾今後の展開が気になりすぎるっ！！！更新楽しみにしております！作者様のペースで頑張って下さい！応援しております (2021年10月1日 0時) (レス) @page15 id: 8a3780e77b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめこ
| 作成日時：2021年8月22日 14時
