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眠れるかな、なんて不安は杞憂だった。もう爆睡。いびきまでかいてたかもしれない。アルコールも入ってなくて、元々寝起きのいい私は1番に起きていた。
「…すごい密だ」
床で転がる3人は1枚しか無かった掛け布団をほぼ京本先輩が総取りしてる。眠っている顔はやっぱり綺麗。この傍若無人な人も誰かに愛しさをぶつけたりするんだろうか、なんて想像もできない想像をしてちょっとうけた。
「…朝一番にAかよ」
じっと見すぎた、たぶん。京本先輩はなんの予備動作もなく目を開けてムクリ、と起きた。もちろん嫌味も忘れずに
「京本先輩、朝からそれですか」
「んー…え。今何時」
「7時半、ですね」
まだ起きるのには早かったらしい。パタン、と寝に戻り腕で頭を支えて私をじっと見据えて「でた？元気」って。
「…元気、はでてないけど。なんか楽になりました。」
「意地になってました、たぶん。北斗が好きで、仲のいい距離感が心地よくて。望みがなくても、苦しくてもそこにいたいって」
長い独り言。京本先輩は余計な言葉をくれないから、なんだか全部を話してしまう。聞いてるのか聞いてないのか「…あっそ」と素っ気ない返事をして京本先輩は目を閉じた
「…距離をとろうとおもいます。」
何も言わない先輩に、宣言のようなものをした。忘れるための宣言を。先輩はなにもいわなくて。でもそれでよかった。これは私の独白みたいなものだし。
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「バイト遅れる！やばい！！！」
バカでかい慎太郎の声で目が覚めた。あ、2度寝しちゃってたんだ。バタバタと準備をして「A！ありがと！」って言って部屋を出ていった。その後すぐ先輩たちも起きてきて
「…え、寝すぎたね。俺」
「あいつってなんであんなうるさいの？」
噛み合わない先輩たちの会話。それから2人も「お邪魔しました」って帰って言った。言ってたのは田中先輩だけだったけど。
私のスマホの北斗からの通知をもう一度見返す。きっと彼は本当に心配してきてくれた。息を切らして、走ってきてくれた。…謝ろうかな、って思ったけど、何故か京本先輩の顔がチラついてスマホを置いた
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らっとる - 初めてコメントします！まめこさんの作品が大好きでどれも何度も読み返しています♪中でも今回の無題とーーっても好きです！1日に何回も更新されてないかな?と覗きにきては読み返してます☺︎更新楽しみにしてます！応援してます♪ (2021年11月4日 18時) (
レス) id: cbd38ba105 (このIDを非表示/違反報告)
Sn(プロフ) - 初めてコメントします！凄く面白いです！ニヤニヤしてしまいましたー＾＾今後の展開が気になりすぎるっ！！！更新楽しみにしております！作者様のペースで頑張って下さい！応援しております (2021年10月1日 0時) (レス) @page15 id: 8a3780e77b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめこ
| 作成日時：2021年8月22日 14時
