8m ページ8
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「おはようございます！私の名前、Aです！」
「………」
わ！無視だ！久しぶりの無視！でもめげてはいけない。私の名前を知ってもらう作戦決行中なのだ
「ま、松村先輩？私ったら自己紹介してなかったですかね？」
「Aともうします！1年3組です！好きな人は…」「聞いてないのよ。…てかもう知ってる情報ばっか」
残念なものを見るように言われるが、その顔すらかっこいい！
「先輩…いつも私の事、君って呼ぶんですもん…」
「…ちょっと近い。3m」
「はい！すみません！えーっとこのくらいかな！」
どんな時でも距離厳守な松村先輩。ささっと先輩から離れる私。やはり3mの壁はとおい！
「…知らない奴が近寄ってくるの怖いかなって思いまして。今更の自己紹介なんてものをしてみようかな、なんて」
名乗った気はするけど、覚えられてないならしてないも同然だ！礼儀はたいせつ！ですよね、先輩！と、ついに早口で言い訳してしまう。
ハァ、とだるそうに溜息をつかれればもう何も言えない。
「…すみません！うざかったですね！ま、また明日です！」
ジェシーに慰めてもらおう。そして新たな作戦をたてようと逃亡する。というか、しようとしたつもり。
「1年3組、図書委員、帰宅部、あとなに。好きな食べ物はオムライスだっけ？好きな人は興味ないから覚えてない」
これで満足？とでも言いたげな松村先輩。いや！満足ですよ！満足…だけど、あれ？肝心なやつ…
「…先輩、」「Aでしょ。うるさいくらい言われてんだから覚えてるよ」
衝撃だ。先輩の口から私の名前がでてくるなんて！嬉しさのあまり固まってしまう
「…なんだその顔。変な顔」
ふっと笑う先輩に更に衝撃！そんな優しく笑えるんですか！松村先輩！！！
「せ、先輩だいすきです…」
「……………」
語彙力の死んだ私にはこれしか言えないです！そして安定の無視の先輩。
「松村先輩ってツンデレなんですよね、知ってます。今のはデレですよね、はい」
しつこく話しかけるとくるっとこちらを振り向く松村先輩。
「…うるさい。5m」
ツンツンでも好きです、先輩
松村先輩との距離
5mに逆戻り(でも名前呼んでくれた！)
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YUUKI(プロフ) - この小説をもう何回も読んでる者です！！本当に面白くて幸せな運命で、こちらまで嬉しくなります！最高の小説なのでこれからもたくさん読ませていただきます！！ (2023年3月27日 8時) (
レス) @page50 id: 856434f156 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - 続編みたいです！ (2021年12月13日 7時) (レス) @page50 id: d885f834a6 (このIDを非表示/違反報告)
pupi(プロフ) - 一気に読みました。久しぶりにぼろぼろ泣きました(；；)他作品も読ませていただきます！ (2021年8月6日 3時) (レス) id: 019254c1d1 (このIDを非表示/違反報告)
みう(プロフ) - うおおおお感情移入しちゃってlastらへんで泣いちゃいました………………………これからの更新も楽しみにしています……！！ (2021年7月25日 2時) (レス) id: 90ad8ea26a (このIDを非表示/違反報告)
紺(プロフ) - まめこさん» わ！！嬉しいです…！！ありがとうございます(*^^*)これからの作品も楽しみにしてます！！ (2021年7月23日 21時) (レス) id: 55c78b94af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめこ
| 作成日時：2021年7月4日 21時
