女子校通いのお姉様。【すとぷり】

ログ３７ ページ38

花鈴side




キッチンから美味しそうな匂いがしてきて、
私のお腹がぐーっと鳴る。




花鈴「あ、笑」


Aの料理はすごく美味しい。


そのせいで匂いがするといつもお腹が鳴ってしまう。




恥ずかしくてちょっと顔を赤くしてると、その場にいたるぅとくんと莉犬くん以外の4人にくくくと笑われた。




花鈴「ちょ、笑わないでください！」



な「いやいや、可愛くてつい。笑」




可愛くてついって……。



「お腹鳴るのが可愛いわけないじゃないですか!!」




危ない。可愛いって言葉で騙されるとこだった。笑






花鈴「Aの料理、凄く美味しいんですよ〜!!」





そんなことはさて置き、
ワクワクしながらキッチンを見つめる。



そこには、仲良さそうに3人で料理をする姿が。


思わず笑みが零れる。







さ「あのさ……」


すると、さとみさんが言いにくそうに口を開いた。



さ「2人って、仲悪いの？」






その場の空気が少しだけ止まる。



仲悪い、か……。



そう言われてみれば、悪いのかもしれない。




だって、Aは私が嫌いだ。








少しの間考え 私は微笑む。






花鈴「私はお姉ちゃんが大好きです。」




花鈴「たとえ嫌われてても、話しかけ続けます。」




花鈴「あれでも昔はよく笑う子だったんですよ？」







そう、昔はいつも笑ってるような子だった。



それを変えてしまったのは紛れもない私だ。




ねぇ、A。



あなたが私を嫌いでも、私はずっと守るよ。







あの日の償い、そしてあの人たちの約束は




何がなんでも必ず守るから。

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