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ログ17 ページ18

莉犬side





ゲームしている花鈴と、お茶を飲んでいるるぅとくんを眺めながらふと思い出す。



花鈴の家に泊まるのは今日が最後で、明日からは花鈴だけ俺たちの家に泊まりに来るらしい。






花鈴のお姉さんはこの家に1人で残るのかな?



寂しくないのかな?





てか、るぅとくんが言ってた女子高の綺麗な人、
あれって本当にお姉さんだったの?



今考えてみると嘘くさい。




どう考えても違うだろ。


同じなの髪色くらいしかなかったし。笑






さてはるぅとくん俺の事馬鹿にしてきたな?




地味にるぅとくんのことを睨んでいると、玄関のドアがガチャりと開き誰かが帰ってきた。



パタパタと足音が聞こえ、
無言でリビングに入ってくる。




花鈴「あ、おかえり〜!!」


る「あ、お邪魔してます。」





2人とも何事も無かったかのように挨拶を交わした





いやちょっとまって。





莉「え、お姉さん……?」









『ん? そーだよー。あ、1つちょうだい』





棒読みでそう言った後、るぅとくんが食べていた苺をぱくりと1口で食べた。




『うん。美味しい。』

る「お口にあってよかったです!!」





るぅとくんは頬を赤くしながら俯いた。


金髪のゆるく巻かれた髪と整いすぎてる顔。




確かに寝起きと家着のお姉さんしか見たこと無かったけど、ここまで綺麗な人だとは思ってなかった。




いやいや、普通は誰も思わない。








花鈴とはまた違う、
大人の顔立ちがより一層魅力的。






でも俺、昼間睨まれたんだよね……。




莉「あ、あの!」



声をかけると、ゆっくりとこっちに振り向いた。

部屋の中が一瞬静かになる。



花鈴はゲームに集中していて元からだが、るぅとくんもお姉さんのオーラに圧倒されて言葉が出せていない。 いや俺もなんだけど。




莉「えと、あのっ、」









鋭い眼差しを向けられ困惑していると、くすくすと女の子独特の高めな声が聞こえた。



『昼間はごめんね、多分そのことでしょう?』





片目を瞑って上目遣いで笑うお姉さん。

あぁ、俺やっぱり睨まれてたんだ。





1人で勝手にショックを受けていると、ちょいちょいと手招きをされた。急いで向かうと小さな声で困ったように笑うお姉さん。



『花鈴に似てるって言わないでくれる??』



少し冷たい声でそう言い放った顔は、笑っていた。

いや、目元は完全に笑っていない。



この時俺は思った。


お姉さん、花鈴のこと嫌いなんだ。

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yuzuha☆(プロフ) - コーヒーの中に生卵はヤバイwww (2021年12月14日 8時) (レス) @page44 id: 6ccd0f4472 (このIDを非表示/違反報告)
白犬 - ≪コーヒーの中に生卵≫wwww (2021年3月13日 16時) (レス) id: afebd09899 (このIDを非表示/違反報告)
カフェオレ - LOVE (2019年9月15日 10時) (レス) id: eb027a0605 (このIDを非表示/違反報告)
カフェオレ - 作者のことが大好きでちゅー I    ーー \ /ーーーー I   / \ \ / I I \ / \ / Iーーー ーーー ーー \/ L___ (2019年9月15日 10時) (レス) id: eb027a0605 (このIDを非表示/違反報告)
少年B - 続編楽しみです!応援してます\(^o^)/頑張ってください!! (2019年8月1日 12時) (レス) id: 68583e0695 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りんね | 作成日時:2019年3月16日 23時

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