女子校通いのお姉様。【すとぷり】

ログ１６ ページ17

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話し合いの結果、
3日後から合同練習を行うことになった。


例年よりも体育祭が早くに予定されてるらしいのでどちらも切羽が詰まってる感じ。




ゆーて、グラウンド一緒に使うの3回くらいしかないんだけどね。


あっちが使う時はうちらは授業うけるらしい。





なら全部分けろよって思ったけど生徒会長の機嫌を損ねるのは少々厄介なんで言わないでおこう。






な「ありがとうございました。」


「いえいえ、こちらこそ。」




そう言って生徒会長同士が立ち上がるのを見て、女子校の生徒会が一斉に立ち上がる。





先生「またお会いしましょうね。」


付き添いで来ていた先生が挨拶しているのを横目で見ながら、私たちは生徒会室を後にした。





授業が始まっているらしく静かな廊下に足音だけが響いた。





「藤宮。」


『ん？』



生徒会長が前を向きながら私に声をかける。




「男。大丈夫そう？」


『えっ、いや、まぁ3回くらいなら……。』







私、男嫌いって話してないのに……。

この先輩は私たち生徒のことなんでも見てるな。笑



正直合同練習には強烈的に反対だ。





知り合いなんてまともにいないし、
今日の視線の数を見て少し怖気づいた。




《可愛い》

《キレイ》

《お嬢様》



高校に入ってから言われ続けてきた言葉。

これを聞いて悪い気は全くしない。でも、





《花鈴に似てる》




こればかりはどうしても頭を抱えてしまう。


努力もしないで元から可愛いがられてるアイツなんかと一緒にしないで。




こんなの私のワガママにすぎないけど、
それでも嫌なものは嫌なんだ。







小学でも中学でも、周りの大人や友達からいつもチヤホヤされていたのは花鈴。


どれだけ優秀でも、結局は愛想良い奴が勝つものだ




私が先生に1番褒められたのは、
この女子校に受かったとき。




エリート校に受かるなんて凄いぞ。


今考えると、あいつは自分の株が上がることに喜んでたんだろうな。クソだなほんと。

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