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「いいことを教えてやろう」
『なんだよ』
「トントンは、野良猫が嫌いなんだ」
『…………』
トントン。
グルッペンの友人。家族。幼なじみ。いい方はいろいろあるのかもしれないが、そのどれもしっくりこない。
とにかくグルッペンと縁があるやつ。
毎週水曜日、うちの学校までグルッペンを迎えに来て、一緒に帰る男。
『それ牽制のつもりか？』
「いや。トントンのことを教えてやっただけだ」
『……そりゃどーも』
「俺はお前がいたって気にしない」
『あっそ』
「あいつがどういうかは知らないけど」
そういってグルッペンは笑う。なにがおもしろいんだよ。こっちはまじめに、必死にやってるってんのに。巨乳美人をほうり出してまでお前んとこにきてるっていうのに。
グルッペンをにらみながら校舎を出ると、門のところに背の高い男がいた。……トントンだ。俺だってこの歳にしては相当でかいはずだけど、そんな俺をゆうゆう追いこして不敵な顔をしている、いけ好かない男。
「……なんでこいつがいるんです」
「ついてきた。勝手に」
『こいつは俺がいたって気にしないっていった』
「気にしないってだけで、気分がいいとはいってないわけでしょう」
『嫌だったらいえよ。そしたら俺は日山とカラオケに行ってくるよ。ただしあんたのいうことはきかねえ、トントン』
「うちのクラスきっての美人とのデートを蹴ってまで俺についてこようっていうんだ、こいつ」
「……そんなん知りませんが」
トントンはそういってあきれた顔でため息をつく。理由に心あたりはないが、俺はこいつに嫌われている。まあ、大事なグルッペンについてまわる人間が単純にうっとうしいんだろう。俺もこいつのことは気に入らない。むやみにでかいし、威圧的だし、そもそもこいつが俺のこと嫌いなんだ。好きになれる理由がない。
「あはは」
だがグルッペンは俺とトントンがこうしてバチバチするのがみていて楽しいらしく、毎回こうやって笑っている。グルッペンがそうやって楽しそうにしているのをみているうちに、俺もトントンも気勢を削がれて、おとなしくするほかなくなる。
『だいたいなんで水曜日だけなんだ？』
俺がそう問うと、トントンは心底あきれかえった顔をして、俺の質問にはこたえずにグルッペンをみた。グルッペンにもその気はないようで、トントンと目を合わせて薄く笑っている。ちくしょう。仲間外れだ。
「お前には関係ないことや」
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暁 - こんにちは！好みドストライクの小説に死にました笑笑 よろしければ、番外編など書いていただけると、今後の楽しみになります← (2019年6月26日 17時) (
レス) id: 49acb176a2 (このIDを非表示/違反報告)
エス(プロフ) - カロさん» リクエストありがとうございます！無事書けましたのでお知らせいたします。夢主気に入っていただけたみたいでうれしいです；！書いててすごく楽しいのでありがたいリクエストでした！読んでくださってありがとうございました！ (2019年6月22日 8時) (レス) id: 5ef018c5f9 (このIDを非表示/違反報告)
カロ(プロフ) - すみません！リクエストで夢主くんとグルさんのイチャイチャが見たいです！お願いします！ (2019年6月21日 18時) (レス) id: d6860b933c (このIDを非表示/違反報告)
エス(プロフ) - bhさん» わーいありがとうございます；；ほんと私の好きなもの無造作につめこんだだけの作品にそういっていただけでうれしいです！完結したのでお楽しみいただければいいな…と思います！ありがとうございます！ (2019年6月20日 21時) (レス) id: cfc1eef8b5 (このIDを非表示/違反報告)
bh(プロフ) - 大好きです…ド性癖です…応援しております… (2019年6月19日 15時) (レス) id: c595f3c6d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：エス | 作成日時：2019年6月18日 0時
