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俺はといえば、今の話から玉が思っていた事は何となく想像がついて、
あいつも立派になったな、と嬉しくなった。
｢いいだろっ、たまには！｣
｢はは、照れてるー！｣
玉を揶揄いだした弟たちを見回していると、ふと横尾さんと目が合って微笑まれて、
きっと、考えていることは俺と同じなんだろうな、と気づく。
｢玉もこう言ってるし、再開しよーぜ？｣
｢はーい！｣
｢やろやろ！｣
｢おい、なんでミツの言うことは聞くんだよ！｣
俺が改めて、練習しようと声を掛ければ、ニカも千賀も、素直にスタジオの鏡の前に向かってくれた。
揶揄うだけ揶揄われた玉は不満そうだったけど。
｢裕太、｣
置いていかれた玉が、2人の後を着いて行こうとすると、横尾さんに呼び止められていた。
｢なに、わったーまで....｣
振り返った玉は、照れたような、不貞腐れたような、なんとも言えない微妙な表情をしていた。
｢太輔が戻ってきた時に、完璧にしておこうって思ってくれたんでしょ？ありがとね、｣
｢っ････｣
横尾さんの言葉を聞いて、玉の小さな白い顔は、
みるみる居心地が悪そうになっていった。
そうやって褒められて困惑する様子は、いくら立派になったと言ってもかわいいもんだな、なんて。
いや、身長はとっくに抜かされてるんだけど。
｢････ゃた、｣
｢え？なに？｣
｢････宮田も！｣
｢！･･････あっはは！｣
｢玉らしいな、｣
宮田、とだけ言い残して、逃げるように去っていった玉。
いつもあんなにいじってるけど、玉はほんとに宮田が好きだよな。
｢2人とも！なにしてんの！｣
｢早く始めよー！｣
そんな後姿を、横尾さんと2人で微笑ましく見ていたら、ニカと千賀に急かされてしまった。
｢おう！｣
｢今行くー！｣
今のグループの空気感は、何にも変えられない居心地の良さがあって、
それと同時に、このままだらけてしまうのも良くない、と更なる成長の予感に、期待を抱いているんだ。
デビュー8年に差し掛かった、グループの成長を実現させるためにも、
今回のライブは、乗り越えなくてはいけない壁になるだろう。
個々としても忙しくなる中、グループでの活躍は、それぞれの基盤になってくると思うから。
だから、思う存分やって、ゆっくり戻っておいで。
みんな待ってるからさ。
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ruu.(プロフ) - なななさん» なななさん、コメントありがとうございます！本日、また更新する予定なので、続きを楽しんでもらえたらなと思いますー！ (2020年8月10日 12時) (
レス) id: f839ff6749 (このIDを非表示/違反報告)
ななな(プロフ) - 涙するみっくんに胸キュンです！ハッピーエンドと仰ってくれて嬉しいです、更新楽しみにお待ちしてます(^^) (2020年8月9日 21時) (レス) id: d0578835d1 (このIDを非表示/違反報告)
ruu.(プロフ) - 嘉瀬 薫さん» 嘉瀬 薫さん、コメントありがとうございます！ 嬉しいです････！マイペースながら、頑張りたいと思っています！ (2019年5月26日 12時) (レス) id: 3f97864b46 (このIDを非表示/違反報告)
嘉瀬 薫(プロフ) - ゆったりと楽しみにしています！ (2019年5月24日 10時) (レス) id: 7e81e76e0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ruu. | 作成日時：2019年5月21日 22時
