2 ページ5
.
「はぁー!仕上がってきたー!」
「なにー?ガヤさんの話ー?」
「おつかれー」
「そうそう」
ニカと千賀もようやく休憩するみたいで、わいわいと話に加わってきた。
「今日、宮っちもいないしねー」
「宮田が忙しくしてるとか、むかつくー」
「なんでだよ玉、いいことじゃんか」
「裕太だってこれから忙しくなるでしょ?」
「んふふ、頑張るよー」
俺がつっこんでも、ふわふわ笑っている玉は相変わらずだし、横尾さんも苦笑いしてる。
「でも、もう初日まで2週間切ってるよ?」
ぷはっ、と水分補給をしていたニカが、ふいにそうこぼした。
「うん・・・・ガヤさん大丈夫かなぁ、」
「・・・・」
実際、7人揃わないと調整出来ない箇所もあるから、こうして個人の技術を磨くしかない日もある。
そんな不安からか、ポツリと呟かれた千賀の言葉に、みんな一様に黙り込んでしまった。
「・・・・あっ、ガヤさんが出来ないかもとかそういうことじゃなくて、その、体調とかさっ・・・・」
「うん、わかってるよ」
「大丈夫、あいつは絶対仕上げてくるからさ」
「だよね、ごめん、、」
不安になったのか、しどろもどろに話す千賀を
俺と横尾さんがフォローするも、暗い空気になってしまった。
実際今までにも、ドラマや舞台の個人の仕事で役に入り込み過ぎて、
食べなかったり寝不足だったり、生活が疎かになっているのを何度か見ていた。
だからこそ、ライブのことよりも、藤ヶ谷自身の体調が心配だった。
「そうは言っても、太輔すぐ無理して抱え込むから・・・・」
横尾さんがそう言うのもよくわかる。
藤ヶ谷は、あれだけ仲の良い横尾さんにも、もちろん俺にだって、滅多に弱音を吐かない。
たまに聞く時も、俺たちが無理やり聞き出すような形だった。
責任感が強くて、人に迷惑をかけたくないあいつらしいけど。
「ほら、リハ再開しよ!」
突然声を上げた玉。
普段メンバーに声掛けとかしないのに....
「玉森どうした?」
「珍しいね、玉がそんなこと言うの!」
ニカが怪訝な顔になっている隣で、嬉しそうに目をキラキラさせている千賀。
正反対にも程がある。
.
452人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Kis-My-Ft2」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ruu.(プロフ) - なななさん» なななさん、コメントありがとうございます!本日、また更新する予定なので、続きを楽しんでもらえたらなと思いますー! (2020年8月10日 12時) (レス) id: f839ff6749 (このIDを非表示/違反報告)
ななな(プロフ) - 涙するみっくんに胸キュンです!ハッピーエンドと仰ってくれて嬉しいです、更新楽しみにお待ちしてます(^^) (2020年8月9日 21時) (レス) id: d0578835d1 (このIDを非表示/違反報告)
ruu.(プロフ) - 嘉瀬 薫さん» 嘉瀬 薫さん、コメントありがとうございます! 嬉しいです・・・・!マイペースながら、頑張りたいと思っています! (2019年5月26日 12時) (レス) id: 3f97864b46 (このIDを非表示/違反報告)
嘉瀬 薫(プロフ) - ゆったりと楽しみにしています! (2019年5月24日 10時) (レス) id: 7e81e76e0f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ruu. | 作成日時:2019年5月21日 22時