キミと物語 1 ページ1
Side K
｢うおぉぉぉ！｣
｢なに、宮田、うるっさいー｣
｢ごめんよ、ちゃん玉！
いや、でもこれはやばい、やばいよ･･････｣
｢何あれ、怖....｣
いつものように、騒がしい楽屋。
7人での仕事の時はこんな感じだ。
なんだかんだ言って、楽しいし落ち着く、と俺は思ってる。
｢ねぇみやっち、あそこ、静かにしてるし････ね？｣
｢あっ･･････ごめん、千さん！｣
｢俺はいいけどさっ｣
俺も、千賀が指を指す方に目を向けると、隅の方で隣同士に座る2人。
横尾さんは珍しく、壁に凭れて眠っているようだし、藤ヶ谷はその隣で読書中。
まぁ、いつもの事だし、怒ったりはしないだろうけど。
そんな楽屋の光景を見て、この間、久々にあいつとふたりで過ごした休日を思い出した。
━━━━━━━━━━━━━━━
個人の仕事の後、リビングのソファーで、俺たちが出ていた番組を見ていると、
ガチャ、と音がして、この部屋の主が帰ってきた事を伝える。
続いてパタン、と開いた扉に顔を向けると、
俺がいるなんて思っていなかったのか、ちょっと驚いた顔をした藤ヶ谷が立っていた。
｢あれ、来てたんだ？｣
｢うん、｣
とんとん、とソファーを叩いて、俺の隣に座るように促す。
素直にやって来て、ジャケットを脱ぎながら座る藤ヶ谷に、
｢････おかえり。｣
って言うと、いまだに慣れないのか少し目を見開いてから、嬉しそうに細めて、
小さくただいま、と返すあいつ。
そういう所、ほんとかわいいよな、なんて思いながら見てると、
恥ずかしそうに頬を染めて、ふいっと目を逸らされてしまった。
｢今日来るって言ってなかったじゃん。｣
｢そうだけど･･････来ちゃダメ？｣
｢っ、･･････｣
今度は耳まで赤くして、俯いてしまった。
｢ね、ダメなの？｣
藤ヶ谷の顔を覗き込んでみると、
｢ぅ･･････ダメ････じゃ、ない、けど･･････｣
なんて、もっと居心地悪そうにする。
｢ちょっと、藤ヶ谷に会いたくなっちゃって。｣
｢〜〜！｣
ふふ、ちょっといじわるしすぎたかな。
更に言葉を繋げると、バッ、と顔を上げて俺を見上げては、
｢もう、そういうのやめてよ！｣
って、またかわいい反応するから。
｢風呂入ってくんね｣
藤ヶ谷の頭にポンポン、と手をやって、立ち上がった。
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ruu.(プロフ) - なななさん» なななさん、コメントありがとうございます！本日、また更新する予定なので、続きを楽しんでもらえたらなと思いますー！ (2020年8月10日 12時) (
レス) id: f839ff6749 (このIDを非表示/違反報告)
ななな(プロフ) - 涙するみっくんに胸キュンです！ハッピーエンドと仰ってくれて嬉しいです、更新楽しみにお待ちしてます(^^) (2020年8月9日 21時) (レス) id: d0578835d1 (このIDを非表示/違反報告)
ruu.(プロフ) - 嘉瀬 薫さん» 嘉瀬 薫さん、コメントありがとうございます！ 嬉しいです････！マイペースながら、頑張りたいと思っています！ (2019年5月26日 12時) (レス) id: 3f97864b46 (このIDを非表示/違反報告)
嘉瀬 薫(プロフ) - ゆったりと楽しみにしています！ (2019年5月24日 10時) (レス) id: 7e81e76e0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ruu. | 作成日時：2019年5月21日 22時
