転生し魔王は黒き本丸へ

第肆話 [] 認めない ページ5

『と、言うわけで。オレがここの審神者(強制的)に就くことになった』

一通り説明し終えると、やっぱり予想通りの反応が返ってきた。「ふざけるな！」とか「認めない！」とか。

まぁ、刀剣側からしたら迷惑な話だもんな。

『予想通りの反応過ぎて苦笑いも出ねぇわ。んじゃこうしよう。

1ヶ月の間に刀解で本霊に還りたいってヤツは言え、いつでも刀解してやる。

それが嫌ならオレを殺せ、斬りかかるも、銃兵向けるも、食事に毒入れるも勝手だ』

唖然。まぁ殺してもいいよーなんて言う審神者こそ少ないと思うしな多分。
周りが静かな中、一人が手を上げてさも指名してほしそうにこっちを見てる。
あれは、確か、豚野郎に絡まれてた…

「ちょっといいかい大将」

『………んぁ、オレか？』

「他に誰がいるんだよ」

『何だ？えーっと』

「あぁ、自己紹介が遅れたな。俺っち薬研藤四郎」

薬研藤四郎……あの豚野郎一発蹴りを叩き込めば良かったな。

「ちょ、薬研なんのつもり！」

「落ち着けよ乱、俺はこの大将信用出来るぜ？助けてくれたしな」

「だからって！人間を信用するの！いつ本性を出すかなんて分かんないじゃん！」

「あーはいはい。」

「ちょっとー！」

なんかもめてるな。周りの視線も気になるし、一旦離れに行ってそこで話を聞くか。

『おい、薬研。話があるなら離れに来な、おれも行光も大抵そこにいるからよ』

「ん？あー、わかったぜ」

乱？と掴み合ってるみたいだが圧倒的に薬研が優勢と見た。さて、襲われる前に離れに行きますか。




ー離れ

『汚ったね！』

「ここは見習いが来たとき用だ。見習いも大体が体目当てが来るのが多かったけど…」

横に立ってる行光が小さな声でそう言った。おそらくはあの豚野郎の知り合いか何かが見習い名乗って来たんだろうな。

『…話したくないなら話さなくていいぞ？』

「そんなこと、あの審神者がいなくなって、本当に…」

『そうか』

ポンポンと頭を撫でてやる。今は落ち着く時間が必要だな。
さて、オレはオレでここを片付けて仕事しねーとな。本丸の見取り図とか書類とかその他諸々は持ってきたから。

『行光、掃除するからよ。この離れの畳全部剥がしてくんねーか？新しいのにするから』

「あ、あぁ。任せろ！」


オレたちの大掃除は………ここからだ！！！

＿＿＿＿



以下ルビのテスト書きです。変換されない、見えない場合がありますがお気になさらず

愛(あい)

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