性◯行為を前提にお付き合いしてください！【となりの坂田。】

さんじゅうく。 ページ42

ﾌﾟrrrrrrrr


握っていた携帯が揺れ、
急いで親指で赤い通話ボタンに触れる



『＿はい』



坂「あのさ、今そっちに向かってるんやけど」




携帯越しに響く大好きな声は少し揺れていた

走っているのだろうか、荒い息が聞こえる



坂「はやく、はやく伝えたいけどAの目もちゃんと見て言いたいんや」






ずるいなぁ






そこまで言ったら期待するしかないじゃん








『っ…うん、』



坂「今家の前に来た、ってメリーさんか(笑)」




坂「俺でも意味わからんのや、」









坂「なんでこんなに夢中になるのか。」









ずるすぎる。






敢えて何かは言わないなんて




立ち上がってドアノブに手を掛けた


体重を乗せると、ゆっくりと傾く。




ドアが開いた瞬間だった







坂「すき」







たった二文字が胸に落ちてきたのだ。






『っ、ぇ？』







坂「Aの大好きな坂田がAを大好きになりました。」







微笑んで優しくそう言った









ほんとにずるすぎる。







思わず彼に飛び付いた



坂「うぉっ」



二人して後ろに倒れこんで尻もちをつく

支えてくれた彼の手はとても大きく感じた



…………ﾄｩﾝｸ…………



いやなんやねんこれ



胸が高鳴った…ﾄｩﾝｸ…………


じゃねぇわとりまさかた大好き



坂「んー…あったかいー」


抱き締めてくる



幸せかよ



幸せだよ




大好き





大好き






だいすき





だいすき





ダイスキ





ダイスキ







大好きだよ、私の坂田



愛してるよ。









.






.







.









.








彼のためなら何でもする

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