浅葱色の憂鬱。 ページ11
伊沢さんにデートを申し込むはずだった二日目は、あえなく散った。
そして、キスされた。
キスしてから、伊沢さんはまた眠ってしまった。
「ずるいですよ、伊沢さん」
そのキスは、何を意味してるんですかって聞けそうにもない。
「やっぱり、好きです。」
寝ている彼に、口づけた。
＿＿＿
＿
「ごめん皆！迷惑かけた！」
なんと伊沢さんは一日で帰ってきた。
身体は大丈夫なのか、と思う反面、3日目であることに絶望を覚える。
何もできなかった...と落ち込んでいたが、関係は変わっていたらしい。
「Aちゃん、昨日はありがとう」
「！！、い、いいいえいえ、たっ、大したことありません！」
やばいやばいやばい、そういえばキスされたんだ。あの光景が脳裏によぎる。
「もし、良かったら、出かけませんか」
二人で。そういわれて、オフィスにいた彼らは私のほうを一斉に見た。
「は、はい...」
期待していいのだろうか、はたまた、その逆か。
「じゃ、今から..！」
「わっ、ちょ！？」
手を引かれるままに、連れてこられたのは東大本郷の、正門前の銀杏並木だった。
黄色の絨毯ができて、愉快な音がして、二人はゆっくり歩いていく。
つないだ手は、すぐに離されてしまった。
「綺麗でしょ、ここ」
遠くを見るように彼はそう言った。
「きれい、です」
目線を上げて、伊沢さんを見上げる。何か悲しそうな顔をしていて、3日では、振り向いてくれなかった。
変に伊沢さんとの距離は空いていて、零れた涙をぬぐった。
「タイプじゃなかったんだよね」
終わった、鉛が入れられたような気分になって、心臓がつぶれそう。
泣いちゃだめだ、と唇を痛いほど噛みしめる。
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てら(プロフ) - みるくれもんさん» ありがとうございます！そうです！某髭の彼らです〜。音楽を聴いたとき、絶対こうちゃんに合うなーとおもって書きました！ (2020年3月14日 17時) (
レス) id: 44b95f4836 (このIDを非表示/違反報告)
てら(プロフ) - みけさん» ありがとうございます！とっても嬉しいです〜！ (2020年3月14日 17時) (レス) id: 44b95f4836 (このIDを非表示/違反報告)
みるくれもん - はじめまして！いつも読ませて頂いてます、大好きです！！！こうちゃんのやつ、もしや髭男の曲ですか！？素敵ですよね(^^)これからも頑張ってください、体調にはお気をつけて！！ (2020年3月13日 21時) (レス) id: 1ef1ccf766 (このIDを非表示/違反報告)
みけ(プロフ) - 第1話から心臓を撃ち抜かれました...ありがとうございます...！！とても大好きです (2020年3月10日 23時) (レス) id: 5abc98e162 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てら | 作成日時：2020年3月10日 21時
