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11話 ページ12






翌日、リハーサル室でギターの調整をしていると…



ガチャ…



柊が入ってきた…



『私… 何か廉さんの事好きだと思われてるみたいで…』

『それで… 柊さんに…
「失恋した同士… 頑張ろう…」って言われたんです…』



廉「…柊、お前、Aに言ったんだってな… 俺の事が好きなんだろって…」

柊「…それが?」

廉「言ったはずだぞ、何もわかってねぇのにそんな口きくなって…」



『あいつの事なんもわかってねぇくせに! 分かったような口きくな!』



『…二度とそんなこと言うな』



廉「これ以上 Aを傷つけんな…」

柊「…何だよそれ」

廉「は?」

柊「美男は… 廉のことが好きなんだろ?

Aも、2人の想いに気付いて廉の背中押した…

A… 辛いはずなのに… 俺に悲しい思いをさせたって言ってた…

なのに… Aを傷つけんなってなんだよ…

廉にとってAがどれだけ大切な存在か…

みんなわかってるけど… そのうえ美男って…」

廉「…」

柊「俺は今まで、廉にいろんなものを譲ってきた、

A.N.JELLのリーダーも、グループとしての方向性も、

そっちの方がいいと思ったから、けど…」



そしたら柊は俺の前に立ち…



柊「美男だけは譲れない… 絶対に…」

廉「それは俺も一緒っ」



ガチャ



美男「おはようございま〜す!」

勇気「おはようございます!」

柊「おはよう、美男、勇気」



美男と勇気が来ても、俺と柊のにらみ合いが続いていたが…



ガチャ!



馬淵「おい! ビッグニュースだビッグニュース!

美男が、本物の美男が帰ってくるんだよ!」



本物の… 美男が…



美男「兄が? いつですか?」

馬淵「来週には、帰国するみたいだ」

勇気「どんな奴なの? その兄貴って」

馬淵「そうだな〜 本物の美男は…」



すると馬淵は…



馬淵「廉のカリスマ性! 柊の優しさ! 勇気の勇気の明るさ!

そのすべてを兼ね揃えたパーフェクトな奴だ!」

柊「そう、楽しみだ」

馬淵「あぁ、俺も今からスゲェ楽しみだよ!

とうとう… いよいよ… 本物の美男が帰ってくるぞ!」



お前だけだよ…





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作者名:nanami | 作成日時:2018年7月12日 21時

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