大人が嫌いな僕達 (ページ20)

今日:27 hit、昨日:26 hit、合計:96,636 hit

爆モテページ20

.

.

どうしよう、なんて考えていた時間は無駄だったようで同窓会当日

ヘチャンに連れ出され、スーツを身に纏う

JN「A、来るって？」

HC「ロンジュナに聞いたけどまだ分かんねえって。会いてえな〜」

JM「………」

タクシーの中、後ろの席に3人でぎゅうぎゅうに座り会場に向かう

僕を間に挟んでその話をしないでくれ

HC「どうしよう…俺、あの頃からかっこよさに磨きがかかりすぎて爆モテする予感しかない…」

JN「羨ましいよ、その自信」

JM「ジェノヤ、言わせておきな」

JN「そうだね。まあ、ヘチャンがモテるのは嘘とも限らないし」

HC「お前らさっきからヤッカン失礼だぞ」

会場に着くと少し体が強張った

Aいたらどうしよう、なんて期待を抱きながら

結局Aはいなくて、僕の期待は綺麗に外れる

さっきのタクシー内での会話は間違いではなかったみたいで、目まぐるしく女性に声をかけられた

JN「……やっぱ来なきゃよかったかも」

JM「でもヘチャニは楽しそうだよ」

周りを見渡すと、ジェヒョン先生がいた

相変わらずかっこいい。大人の男性だ

.

僕らの代の生徒会長がスピーチした後、それは突然だった

ガチャンと開いたドアからは

RJ「……やば、俺ら遅刻じゃん」

「絶対タイミング間違えたよ、みんなこっち見てる」

会いたくて仕方ない君だった

少し明るくなった髪

身体のラインが綺麗に出るドレスにはスリットが入っている

カツカツと音を立てるヒール

あの頃よりも一層、綺麗だった

僕に気づくことなく、申し訳なさそうに入ってきたA

目が離せない

JN「…うわ、目立ちすぎだよ2人」

HC「Aじゃん…かわい…てか、女神？」

Aは一目散にジェヒョン先生に駆け寄った

軽くハグをし、楽しそうに話している

RJ「わり、遅くなった」

JN「A、来れたんだね」

RJ「ギリギリまで説得したんだよ。お前が来ないと後でヘチャンが面倒くさいって」

HC「ロンジュナ…！！！よくやった」

目の前の出来事を処理するのに必死で3人の会話が入ってこない

僕はただ、Aを見つめることしかできなかった

.

.