ばいばい ページ18
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怒涛の大学受験が終わり、僕達5人は全員志望大学に合格できた
高校を卒業してからAと2人で会う事はなかった
連絡を取ることもなく
最後に言葉を交わしたのは、卒業式が終わってジェノ達と帰ろうとした時
「ばいばい」
これだけ
ああ、僕の青春はまさに今終わったのか
と、心のどこかで思った
初恋は叶わない
本に書いてあったジンクスは嘘なんかじゃなかった
花束を持って涙ぐみながら笑うAとジェヒョン先生を見た時、やっぱりあの2人はお似合いだなと思った
ふと、2人きりで会った最後の日を思い出す
「私達、お互いを利用しすぎたよね」
「どこかでキリをつけないと私またジェミンを振り回すと思う」
冬の海見つめながらこう言っていた
利用……、僕が特に意味のない単なる性 欲で近づいた、とでも彼女は思ってるんだろうか
それでも、僕が彼女を好きだと思われるよりはよかった
そしたらAは僕を遠ざけるって知ってたから
彼女に触れられる最後のチャンスだったけど、僕はそれを素直に聞き入れた
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大学生活は少しつまらないけど、悪くはなかった
Aのことを考えない日だってある
でもたまに彼女が好きな曲を聴いたり
写真フォルダにある海で撮った写真を見返したりすると
強烈にあの頃の記憶が蘇って、どうしようもなくなる
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作者名：豆乳トランジスタ | 作成日時：2022年1月22日 19時
