大人が嫌いな僕達 (ページ15)

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ご機嫌斜めページ15

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JH「そっか…とにかく、ありがとう。俺顧問あるからもう行くね」

僕の肩に手をぽん、と置いて部屋を後にした

大人の余裕、恐るべし

JM「…勝てるわけない、あんな人」

無意識にぽつりと呟いた

夕日が眩しくて鬱陶しい

帰ろうと振り向くとAが入ってきた

「…なんだ、先生いないじゃん」

JM「ちょっと前出ていったよ」

Aは数秒間黙り込んで、口を開いた

「……さっきの、どういうつもり？」

JM「僕なりの優しさ」

「頼んだ覚えないけど」

ほらやっぱり、ほんの少しご機嫌斜めだ

仮にもあの時話せたとして、なんの会話をするんだよ

教室で堂々と「私まだジェヒョン先生が好き」なんていうつもりなのか？…2人きりでも言えないくせに

「…はあ、今日もかっこよかったな」

窓からグランドを見つめ、ため息をつくA

隣に並んで手摺に肘をつける

同じ景色をぼーっと眺めた

サッカー部顧問のジェヒョン先生。女子生徒のファンがえげつなく多くて、フェンスの向こうには部活を見にきた女の子がいっぱいいた

「この先、あの人以上に好きな人なんて現れるのかな」

JM「まだ高校生が何言ってるの」

「…これが初恋だから、次への踏み出し方が分からないの」

JM「初恋は叶わないって、なんかの本に書いてあった」

「なにそれ、勝手に決めるなっつうの。ジェミンの初恋は？叶った？」

…それはA次第だよ、なんて言ったら君は困るかな

実らなくてもいい

否定されてそばに居られなくなるなら、この関係を続けるよ

JM「分からない。本気で人を好きになった事ないかも」

「うーん…それはまた別の問題だな…」

そっちの方が深刻だねと笑うA

頬杖をついてぷに、としたほっぺに触れるだけのキスをした

「…っちょ、！！誰かに見られたらどうすんの」

JM「…かわいくて、つい」

「はは、ジェミンの方がかわいいよ？嘘なしで」

JM「…じゃあキスして」

「しな〜〜い」

意地悪な表情はこれでもかというほどかわいい

かわいさが罪だとしたら懲役300年くらい？はは

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