レンズ越しの君 ページ12
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「…これ、ジェミンのカメラ？」
JM「そ、撮ってみる？」
「いいの？やった」
レンズを覗いてうわあ〜とにこにこするA
いつまでも眺めていられるほど、愛おしい
「ねえこれここ押せばいいの？…ねえ…、ジェミンってば、聞いてる？」
JM「ん、ああ…そこであってるよ」
カシャ
JM「今僕撮ったでしょ」
「だって…自分のカメラで自分撮る事ないでしょ？」
JM「ん、貸して」
カメラを受け取り、カメラをAに向ける
「何、仕返し？」
JM「いい被写体が目の前にいるんだもん」
「はは、…どう？こんな感じ？」
くるくる回ったり笑ったり
綺麗だった、どんな表情も
JM「うわ、めっちゃいいよ。本当に」
「えへ、見せて」
JM「まだデータ見れないよ、すぐ見れたら面白くないじゃん」
「なーんだ、じゃあ上がったら送っといてよ」
JM「連絡先知らないけど」
「…あれ、そうだっけ」
こうしてカトクを交換し、変なスタンプを送り合う
自分達がお気に入りのプレイリストも見せ合った
…なにこれ、カップルっぽいじゃん
「私達音楽の趣味合うね」
Aの笑顔はどこか切ない
だけど ジェヒョン先生の事なんて忘れなよ、とは言えなかった
JM「気が合うんだよ、僕とAは」
サラサラの髪に触れて、ゆっくり後頭部をおさえる
出来るだけ優しく 何度も唇を重ねた
するとAは、それに応えるように身を委ねてきた
その姿に興奮し腰を引き寄せる
「…どうしたの？」
JM「余計な事考えないように？」
「なにそれ、」
……分かってるくせに。嘘つく気ないでしょ
今度は角度をつけて深くキスをする
Aの息遣いが、脳に響く
「…ん、っ……」
JM「…息、切れてる」
「……優しいけど…いじわるだね」
ぱた、と僕の胸に顔を埋めるA
JM「……A、好き」
僕の声はざぶざぶと波が打ち付ける音に掻き消された
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作者名：豆乳トランジスタ | 作成日時：2022年1月22日 19時
