窓側の君 ページ2
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まだ暑さが残る秋
地獄の1年を経て、やっと戻ってきた
父親の都合で1年間離れていたこの街。ここには好きな友達もいるし、好きな景色も沢山ある
早く高校に行ってあの3人に会いたい
心なしか自転車を漕ぐ脚を早めていた
朝っぱらから照りつける太陽も、今は気にならない
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『HRはじめる前にこの学校に戻ってきた生徒を紹介します、自己紹介して』
JM「ナジェミンです、よろしく」
…なぜだ。このクラスには3人の中の誰もいなかった
あれだけうるさいヘチャンも、今は少し恋しい
ちらほら顔見知りはいるけど、仲がいいという訳ではなかった
『じゃあ〜あそこの席、空いてるから座ってね』
案内された席は運がいい事に最後列の窓側
JM「どうも」
「よろしく、」
俺の隣、もとい1番窓側に座る彼女は見た事ない生徒だった
シャツから伸びる白い腕
風に靡く髪
名札にはキムAと書いてある
美人に部類されるであろう彼女はどこか儚げな雰囲気で、大人びていた
でも人見知りなのか愛想がないのか、口数が少なかった。まあ、人の事は言えない僕だけど
HRが終わり、ドアを思い切り開ける音が響いた
HC「おおーー!!!!!!ジェミナああー!!!!!!」
RJ「わあー!!!!久しぶり!!!!」
JN「会いたかったよ、元気?」
JM「でへへへ、久々〜〜」
僕の大好きな大好きな友達
久々の再会にみんなでぎゅうぎゅうハグをする
4人のボリュームの大きさにクラス中から視線を感じた
隣の彼女は若干引き気味
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作者名:豆乳トランジスタ | 作成日時:2022年1月22日 19時