65.夏の淡い部室 ページ15
WZ side
あの事件後、Aは体調を整えるために学校を休んだ。
3日くらい何も食べてなかったんだからいくら丈夫なAでも体調を崩すだろう。
そしてテウくんは生徒会の先輩、俺たち、先生方に謝って学校を辞めた。
そして、今はいわゆる補習期間。
Aは目の前の椅子に座りながらギターをいじっている。
夏の午前、俺とAしかいない部室には外から淡い日の光が差し込んでいる。
WZ「…A」
『ん？』
俺が呼びかけると俺の方に目を向け首を傾げた。
フワフワの髪が光を受けていつもより茶色く見える。
WZ「ごめんな、友達なのに殴ったりして」
『ああ、テウ？』
Aは目線を少し下げて話し出した。
思い出したくなかったのかもしれない。
仲の良い友達だと思っていた人に裏切られて、それなのに許した。
なのに学校を辞めてしまった。
相当辛いだろうなと思ってたら学校来た時にはケロっといつものAに戻っていた。
無理をして明るくしてたのかもしれない。
ほんとは心の奥はすごく傷ついているのかもしれない。
いろいろな考えが脳裏に浮かぶ。
『もちろん、その時はビックリしたけどあとから考えたら嬉しかった。』
なんで？
『ジフンって意外と私のこと思ってくれてるんだなぁって』
WZ「なっ！お前何言ってんの！？」
俺がそういうとAは冗談だよ〜とニコニコしている。
やめろよ。マジで。冗談でもそういうこと言うなよ。
焦った俺が馬鹿みたいだ。
心臓は異常にバクバクし続けている。
Aはそんな俺の状態を知らないわけで呑気にAの後ろにある棚から呑気に接続コードを探している。
全く、人の気も知らないで。
静かにAの背中に近づく。
俺のちょうど目線くらいにある頭。
その頭からはいつもの石鹸みたいな優しいいい匂いがする。
Aは俺が後ろにいることに気づいていないでまだ探し物をしている。
俺はそーっとそのまま腕を前に回してAを包もうとした。
HS「たっだいまー！飲み物買ってきたよ！ん？何してるの？」
ドアが開いた瞬間ものすごい勢いでAから離れた。
あっぶねぇ
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スピカ(プロフ) - きむ ほらんさん» 更新が遅くなってしまってごめんなさい。わざわざコメントまでありがとうございます！とても励みになります！ (2020年8月5日 22時) (
レス) id: e5b6447a9c (このIDを非表示/違反報告)
きむ ほらん - リクエストに応えてくださり、ありがとうございます♪ (2020年8月5日 20時) (レス) id: 5f76ff942a (このIDを非表示/違反報告)
きむ ほらん - ジフン君格好良かったです。語彙力高いですね（？？)←本当に思ってますよ（羨ましいです......)うじがそんな事言うと思ってなくて、よっぽど好きなんだなぁ〜と思いました！！愛されてるな！←急にどうした｡キャラがおかしくなってごめんなさい、応援しています！ (2020年8月5日 20時) (レス) id: 5f76ff942a (このIDを非表示/違反報告)
きむ ほらん - 応援してます！ (2020年7月12日 20時) (レス) id: 5f76ff942a (このIDを非表示/違反報告)
きむ ほらん - ありがとうございます！！ (2020年7月12日 20時) (レス) id: 5f76ff942a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スピカ
| 作成日時：2020年7月5日 14時
