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貴女サイド
列びを確認し、私達は出発した。
出発してしばらくたった頃遠くの岩山から明かりが見えた。間違いない、あそこにシャンクスがいる。私はシャボンディでもらった猫のお面をつけ直した。
なんでお面をしてるかって?シャンクスを驚かせたいのよ。ふふふ、どんな顔をするのか楽しみだわ。
やっとついた。洞窟から零れる明かり、その奥から感じる懐かしい気配。
エースが洞窟の中へと入っていった。私も続けて入るとそこには綺麗な赤い髪と大勢の男達がこちらを見ていた。
エース「どうも美味そうな飯の匂いにつられて、つい」
シャンクス「おぉ、お前のことは知ってるぞ。火拳のエース、こんな所に何の用だ。」
ズンっと体が重くなる。覇王色の覇気ね、前はこんなに強くなかったのに。成長したわね。
後ろの仲間達を見ると立っているのもやっとというような感じだった。
はぁもう、あまりいじめないで欲しいんだけど、そっちが先にしてきたんだから私もしていいわよね。
ギロッ
シャンクス(っ!?何だこの覇気は!?並大抵の奴が出せるようなもんじゃねぇ。)
エース「そんなに警戒しないでくださいよ。俺は挨拶をしに来たんだ。」
シャンクス「挨拶?新世界に入りたての新米が四皇に挨拶とは命知らずだな。」
エース「いや、違うんだ。弟があんたに世話になったって言っててな。その礼をするのは兄の務めさ。だから覇気をしまってくれねぇか?」
覇気は相変わらず強いままだった。まぁ私も覇気を弱めてはいないのだけれど…
洞窟の薪の炎がゆらゆらと揺れ、洞窟内はとてつもない緊張感が漂っていた。
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作者名:あずき丸 | 作成日時:2019年5月5日 10時