青い海と赤い太陽２ (ページ16)

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第44話ページ16

デュースサイド

ｶﾗﾝｶﾗﾝ

ｸﾗｴ「いらっしゃい」
店のドアを開けると綺麗な赤い尾びれをもつ美しい人魚が出迎えてくれた。

ﾃﾞｭｰｽ「この店にある医薬品を買いに来たんだが…」

ｸﾗｴ「そうかい、ちょっと待ってな持ってくるから。」
そういいクラエは店の奥に消えた。

ﾃﾞｭｰｽ「…本当に色んなもんがあるんだな。」
俺は店を見回してつぶやいた。
ｸﾗｴ「はいよ、これがこの店に置いてある医薬品の全てだよ。」
クラエが両腕に医薬品を抱えて戻ってきて、それをテーブルの上に置いた。

ﾃﾞｭｰｽ「じゃあ、これとこれとこれをもらうよ。あっあとこれも。」
デュースは必要な医薬品を選び、クラエに伝えた。

ｸﾗｴ「まいどあり…ねぇねぇお兄さん」
ﾃﾞｭｰｽ「？なんだ？」
ｸﾗｴ「お兄さん見たところ海賊でしょ？私趣味で香水作ってんの。お兄さんの彼女さんへのプレゼントにどお？これなんかいい香りよ。安くするからさ。」
俺にそんな女なんていないんだが…

ﾃﾞｭｰｽ「俺に彼女なんていないさ。だが、守ってやりたい女ならいる…ﾌﾜﾘ」
ｸﾗｴ「!?(へぇ、こんなに優しく笑うなんてよっぽどその子のことが好きなんだね。)そうかい、ならこの香水がお兄さんにおすすめ。」
クラエは黄色の小瓶を見せた。

ｸﾗｴ「この香水は、この島でしか育たないアパラジータという花を使った香水でね。香水にするのが難しいんだ。それにこの花の花言葉は…」
ﾃﾞｭｰｽ「!?そうか…」
いいよな、プレゼントしても。俺はこの香水をAにつけて欲しいと思った。俺の想いはこれから先Aに伝えることは無いだろう。だけど少しだけ少しだけでいい、Aに俺の証をつけたい。

ﾃﾞｭｰｽ「あぁ、買うよ。それもプラスで会計してくれ。」
ｸﾗｴ「おぉ!!まいどあり!!合計で4800ベリーだよ。香水はラッピングしといてあげるから、頑張んなねお兄さん。ﾆｺｯ」
ﾃﾞｭｰｽ「あぁ、ありがとう」
俺は店を出て綺麗にラッピングされた香水を見た。

ﾃﾞｭｰｽ「勢いで買っちまった…まぁ、買ったもんは仕方ねぇ。Aに渡すぞ!!よしっ!!」
俺は香水を大事にしまい、必要な物は全て買ったので1度宿に戻り荷物を置いて魚人島の観光を楽しんだ。

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アパラジータの花言葉
君を守る