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お店を出るとピューっと寒い風が吹いていた。




BH「さっぶい。」

「ね。」




2人でちょっと寄り添って縮こまって。
こんなことずーっとしてたいなって思った。





「ねぇベク、さっきはごめんね?」

BH「何が?」

「…あんな言い方しちゃって。
恥ずかしいんだけどね?嫉妬しちゃったの。それで冷たく当たっちゃった。」

BH「うん、知ってた。」

「え。知ってたの?」






何でもないかのように前を見て歩くベク。私の事なんてわかってるってこと?






BH「A昔からわかりやすいし。
変な話、冷たく当たられてもそれが原因ってわかってると嬉しいもんなんだよね。」

「だからいつも通りだったの?」

BH「まぁね。」






何だそれ…私一人考え込んでたのか…
やっぱりベクはもう大人だ。






「私はまだまだ子どもなのに…」

BH「うん?
でもAは昔と変わらなくてもいいよ?
子どものAも、大人のAも好きだし。」

「子どもって…」

BH「はは、怒った?(笑)」






にかーって笑うベクは昔から変わんなくて。

無理して大人になろうって思わなくていいんじゃないかって思えた。







BH「ところで、今からどこ行く?」

「アイス屋さん!」

BH「ほんと子ども(笑)」

「違うよ!ベクがさっき言ったんじゃん!」

BH「あれ?そうだっけ?」






こんな会話ばっかして。






よく思えば、

小さい頃と何も変わんないね、私たち。






End.

【天使】→←*



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作者名:S | 作成日時:2017年10月29日 17時

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