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私たちが園児だった時、
友達に嘘をつかれ泣いてた私にセフンは
「僕は絶対嘘つかないからもう泣かないで」
そう慰めてくれた。
それ以来セフンは例えゲームでも私には嘘をつかないから、いつも負けて。
そんな優しさが私は大好きだった。
「セフンは変わらず優しいね。」
SE「そんなことない。」
「ううん、優しいよ。」
セフンは昔から容姿から冷たそう、怖そうだとかよく言われてたけど
本当は心優しい人だって知ってる。
「いつも私に優しくしてくれたじゃん。」
SE「別に誰にでも優しいわけじゃない。」
「…嘘だ。
さっきの男の子にも優しくしてたじゃん。」
そう言われて嬉しいのに。
浮かれてしまいそうな自分を落ち着かせるために私は皮肉っぽく言ってしまった。
SE「子どもには誰でも優しいだろ。
それに…さっき嘘つかないの知ってるったろ。」
確かに言ったけど
それとこれは別というか。
…セフンは何を言いたいのか。
「はっきり言ってくれないと勘違いしちゃうよ…？｣
言ってしまった言葉に多少の後悔はあるけど、この際、聞いてしまった方が楽だ。
良くも悪くも。
SE「勘違い、してもいい。」
「･･･」
SE「昔からAは、
無性に優しくしてやりたくなるっていうか、助けてやりたくなるっていうか
…守りたくなる。」
セフン。
これは良い方にとっていいんだよね…？
SE「…好きだ。ずっと前から。」
こんな日が来るなんて想像したこともなかった。
いつも片想いで終わるんだろうなって。
お互いに違う人生を歩むんだろうなって。
ずっと同じ思いだったなんて知らなかったよ。
「私も…好き。ずっと前から。」
夕日の影で手を握ってるように見える影にドキドキしながら。
2人で歩く帰り道。
そんな日は終わった。
SE「…こうして触れたかった。」
今はちゃんと手を握って。
お互いの体温を感じながら。
End.
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作者名：S
| 作成日時：2017年10月29日 17時
