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ページ18

「Aオンニ?」








大学帰り、イヤフォンをしながら歩いていたら突然話し掛けられた。








「あ、ジヘちゃん。久しぶり!」

「久しぶり!元気?」

「うん、ジヘちゃんこそ。」

「私は元気だよ!」








ジヘちゃんは言わずと知れたユノの妹で、兄妹揃って背が高くてすごい美人。




私とは小さい頃からの付き合いで、本当のお姉ちゃんみたいに接してくれる。






本当に久しぶりで自然と会話に花が咲く。









「そうだオンニ、最近オッパ何があったか知らない?」

「何があったかって…何かあったの?」









突然の理解し難い質問に頭を傾ける。

それは何故かジヘちゃんも同じで。









「オッパ、彼女と別れたみたいなんだよね〜…」

「えっ。すごく仲良くなかった?」

「うん。家にもよく来てたし、家族みんな仲良くしてたから結婚するんじゃないかなって私は思ってたんだけど…突然。
理由聞いても教えてくれなくて。」









まさかユノが別れたなんて…




私も何度か家から道路を2人仲良く歩いてるのを見たことがある。





どこからどう見てもお似合いだったから…
私も諦めついてたのに。




どうしたんだろう?









「…でもユノが教えてくれないなら何かあったんだろうね。」

「うん。けど本当はね?
残念だけどちょっぴり嬉しいんだ。」

「何で?」

「私のオンニはAオンニだけだもん。」

「…ちょっと(笑)」









ジヘちゃんは私がユノのこと好きなのに多分気づいてる。




だからか昔から本当のオンニになって!って慕ってくれてるんだけど…





でもね?

そんなことはないんだよ。




こんなに愛想のない人間だから。


ユノの隣には笑顔が絶えない人がお似合いだもの。







私にユノは勿体なさすぎる。

*→←情熱財閥



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作者名:S | 作成日時:2017年10月29日 17時

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