ねぇ、振り向いてよ。【名前変換オリジナル】

おまつり3 ページ26

希帆side






「はぁぁぁぁぁ」




朝の占い、今日は見てないけど、絶対最下位だよ、、。







これ、新しい靴だったのに.........







.........つらいな.....







「桜庭？」







自分の名前が呼ばれた気がして、勢いよく振り向く。




「寿ぃぃぃぃぃぃ！！！！」






「なに、泣いてんの？」






やっと知ってる人に会えたと思ったら、涙が零れた。





「こわかったぁ！やっと知ってる人に会えたよぉぉぉ.......」




「ちょっとまってて」





そう言うと寿は、一緒に来てた男の人たちに、「わり。先行ってて。またLINEする」



と断りを入れて戻ってきた。


「で、どーした？」



「花恋とはぐれて、罵倒されて、ハンカチ踏まれて、チョコバナナ踏んだ！」



「.........。ん？そ、そっな。大変だったな」




寿は優しく頭を撫でてくれた。





その時、胸がドキっと音をたてた。






え。今ドキっていったの？




希帆の心臓？






え？ありえないし！！





「鈴原にLINEしといたよ。よかったデスだって。」







「ほんと？ありがとー！！」






希帆は寿の腕を掴んでブンブン振り回す。





「桜庭痛いって」








寿はもう一度スマホを見て、そして何か考えてるのか、じっと画面を見詰めていた。







「よし。まわるか」

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