じゃあせめて鶏肉は買っといて TK ページ17
A:別れた、慰めて
家でゲームしてたらAからLINE。
別れたって何回目やねん、しらんわ。俺に言えば絶対来てくれると思ってるあたりが腹立つねん、今回は絶対行かへんで。えっと今外何度なんやろ上着いるんかな。
ほんで毎回俺が着く頃には大酔いして大号泣やねん、そんな男に捕まる自分が悪いんやんけ、ええ加減気づけよ。
あーあれ、鍵どこ置いたっけ。
「今から行くけどなんか買ってこか、と」
Aに返事しながらハッとする。
あーあかん、またやってもうた。せやねん、どうせ俺は行くねん。
気づいたらゲームセーブして、わんにゃんたちケージに戻して家出る用意終わらせてた自分にため息でるわほんま。
Aは幼馴染でずっと一緒に育ってきたけどほんまにあほで、あほ。これ以上のあほには出会ったことない。
物心着いた時からAのおばちゃんおっちゃんに、Aはともくんが守ってくれって言われながら生きてきた。
おかしいやん、あんまり易々と自分の娘他のガキに守らさん方がええで。とは言えんくて言葉の通りAを守ってきた。
小中高と一緒で、大学は別のとこに進学した。お互い一人暮らしも始めて、俺の監視がない場所で羽根伸ばしまくった結果、Aは告られて付き合っては振られ俺が話を聞く、までのルーティンを作り上げた。ほんでまたあほやから選んでくる男の趣味は最悪。ほんまにAのこと好きなんかって思うようなやつばっかり見つけてきては案の定数ヶ月で振られて、またちょっとしたら別の変な男に捕まってる。
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作者名:tana科 | 作成日時:2020年2月2日 20時