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同期の恋愛相談 DS ページ13

「なあ今日も行くやろ?」

『またー?行くけど』

「なんやねん、行くんやんけ」

じゃあ定時上がりで下集合やからな〜と去って行った重岡の後ろ姿を見送る。
向かいのデスクの同期。
人懐っこくてすぐふざけるくせに、困ってる時には当然のように助けてくれるギャップのおかげで入社してから好きになるのに時間はかからなかった。
もう年単位の片思いだけど、気づかれることもなく月一ペースで飲みに行く仲にまで昇進している。


重岡から初めて飲みに誘われた日、ちょっとほんのちょっとだけドキドキしながら行ったのに、開口一番「俺好きなやつおんねんけど相談乗ってや」で失恋を迎えた。開幕すらしなかった私のドキドキ☆恋物語。

それでも気持ちに蓋をしてれば相談に乗ることを口実に2人で飲みに行けるから。
狡い自分に甘えて長く相談相手の場所を陣取ってきた。
そりゃ帰りに辛くなってコンビニ寄ってスト缶かますなんてザラだけど。私の肝機能が障害されたら流石に慰謝料請求するつもりではいるよ。
出るとこでてやるわ。


で話を聞いてる限り、どうやら後輩の田中ちゃんが好きらしい。
田中ちゃんて言ったらそりゃもう可愛いの代名詞みたいな、ね。
中間先輩が言うには「ちっちゃくてふわふわしてて、頼ってくれる感じが堪らん」らしいわ。
すいやせんした、特にちっちゃくもなく平均身長な上に可愛らしさの欠片もなくてえ。

だめだむかついてきた、帰りに中間先輩の机にゴミ捨てとこ。みんな覚えておいてねこれが八つ当たりって言うんだよ。

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作者名:tana科 | 作成日時:2020年2月2日 20時

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