⑨ダンボール戦機Ｗ～裏束縛～ (ページ20)

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メアド？ページ20

「…本当に早く終わっちゃったね」

ユウヤが言った。

「本当だね。よし、急いでＮＩＣＳに帰ろう！！」

あの後、Ｄｒ．Ｒは突然姿を消し、表彰は出来なかった。

ドサクサに紛れてアスカが景品を貰っていた。

ＮＩＣＳに帰る電車の中で、ジンはみんなの前で全てを話した。

「…それって、私たち、“護られた”ってこと？？」

「おそらく僕たちを人質にされていたりしたと思う。本当のところは分からないが、少なくとも…危ないのは確かだ」

「リュウンちゃんのことだから、僕たちの命とか言われたら間違いなく行ってしまう。でも、技術を守り通す使命も忘れてはいない。僕だったら、そう言う苦渋の選択を強いられたとき…僕なら気が狂いそうだよ」

ユウヤが自分と立場を置き換えて考え、それを話す。

車両はアルテミス帰りにもかかわらずガラガラで、この車両はバンたちで貸しきりだった。

その時。

「…姉さん、死んでもおかしくないですよ」

「「「…ラキア！！」」」

急に車両に出没するラキアに、一同仰天。

そんな反応を気にせず、ラキアは続ける。

「今の姉さんは、かなり病んでます。もう別人状態です」

皆さんメール来ましたよね。

さっきのジンさんの話にあった、“サヨナラ”一言のメール。

ラキアが自分のＣＣＭを開いていった。

「そのＣＣＭのメアド、よく見て下さい」

ＣＣＭメアド：q.h.a-/uaik/elp/nswer491349@only/KAIDO.jp

「不吉な数字は多用されてますし、隠された三つの単語が意味不なものばかりです」

「隠された、三つの単語…？」

「初めに、ｑ、ｈ、ａ…その次、スラッシュの後にスペルの並んだ組み合わせが三つありますよね」

「うん…」

「初めの/uaikの/部分にｑを当てはめればquaik(クウェイク)になります。そんな感じですよ」

「じゃあ、quaik、help、answerの三つってこと？」

「意味だけでいけば、“振動”“助けて”“答え”ですよね？」