⑨ダンボール戦機Ｗ～裏束縛～ (ページ16)

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プログラミングモードページ16

「相変わらず強いなぁ、アッド０」

郷田が感嘆の息をつく。

「アッド０じゃネェ…確かにＬＢＸの方もそうだが、アイツもハンパじゃない」

仙道が郷田に訂正を入れる。

郷田は「でもよぉ、…」と続けた。

「ずっと必要以上に操作してるだろ。あれ、何してるんだよ？」

どうにもあのアッド０とやらの扱い方が分からないぜ。

ちんぷんかんぷんな表情の郷田に、仙道は仕方なく解説してやる。

「アッド０は、東帷子と共に成長する、ＬＢＸ…プレイヤーのレベルに合わせてあるから、扱いやすいんだ。…それと」

仙道はシイノの忙しなく動く手元を見る。

「今、アイツはプログラミングモードでアッドを扱ってる」

「プログラミングモード？なんじゃそりゃ」

「…自分でプログラムを組んで、入力しながらアッドを動かす、全てが思いのままのモードだ。その気になれば、小指第一関節から動かせる」

「細けぇよっ！！」

郷田がつっこむが、仙道は何処吹く風。

「それよりも…俺はあのＤｒ．Ｒとやらが気になるんだがネェ？」

あの操作…一級品、一流、いやそれ以上。

スピード、正確さ、何をとっても最強だ。

おそらくあれもプログラミングモードタイプのＣＣＭ。

「アイツは一体…！？」

パキーンッ。

「ペルセウス、ブレイクオーバー！！」(実況)

同時刻。

「…、！！！？エルシオン！！」

「エルシオン、ブレイクオーバー！！」(実況)

爆発したエルシオンに突き刺さったのは、エルシオンの死角から投げられたヴァンパイアキャットのウェポン。

残ったのは、一気に三人のみとなった。

「アッド、次はダレを狩りますか？」

仙道瞬殺の爽やかスマイルで、物騒なことを言うシイノ。

「やっぱり、獣は狩らないといけないですよ。校内は、動物・ペット禁止です。いくら愛くるしい小動物だとしても、赦されはしませんよ！！」

「よし来い、ねーちゃん！！」

アスカが突進する。

乱闘の中、Ｄｒ．Ｒ操る謎のＬＢＸだけが、フィールドの中で一番高い位置に佇んでいた。