2:先輩、そのゲーム。面白そうですね【セ/ン/ラ】

落ちないで：55 ページ7

俺は泣き疲れて寝てしまったAを見て、ふぅとため息をつく。

さっき保健の先生が帰ってきて、あの人らはどうなるのか聞いたら


「もう彼女らは帰ってしまったから、明日話をするわ。退学とまではいかないけど、停学にはなるわね」


そういってもう一度保健室から出て行ってしまった。
やっぱり退学はないか、と分かってはいたが苛つきで拳を握る。

するとふと、あのチャラ男先輩のことを思い出した。


(……あいつ、このこと知ってるのかよ)


そう思い俺は、何か連絡手段はないかと思考回路を巡らせる。


「…っ。Aごめんっ！」


眠っているAに両手を合わせ、机の上に置かれているAのスマホを取った。
幸いパスワードはかかってなかった。嬉しいけど…嬉しくない、ちゃんとかけといてよA。

俺はラインのアプリを開き、「折原先輩」と書かれているトーク画面を開く。



「チャラ男先輩、学校いますか。即返事ください」

『幼馴染くんかな？なんでAちゃんのラインで連絡してんの』

「いいから。いるかいないかだけ教えてください」

『いるけど。どしたん』

「いるなら保健室前来てください。早急です」

『はぁ？意味わからん』

『ちょっと』

『幼馴染くん既読しろ！』

落とします：56→←落ちません：54

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