【Fischer's】魚達と私の縁と。 (ページ10)

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変化ページ10

「他人に無駄にちやほやされてるし距離くそ近いし近くにいるだけで私まで目立っちゃうところかが嫌いなんだよ。」

弁当の卵焼きを箸で掴みながら言う。

モトキ「そっかー。でも俺らチヤホヤされたいなんて言ってないんだけどねー。」

ダーマ「ていうか一部が過激派すぎるだけじゃない？」

「「存ずー！」」

ダーマ以外の６人が一斉に言うと一頻り笑いが起きた。
私が卵焼きを食べながら

『存ずってなんだ』

と聞くと

ザカオ「存ずっていうのは分かる！とか共感を示す言葉のことだよ！」

と教えてくれた。

…なんかこいつ可愛いな。フィッシャーズの中の癒しじゃね？

ぺけたん「ちょっとAちゃんまた声出てる」

『嘘でしょ！てか下の名前呼びとかやめて。』

マサイ「じゃあA？」

『いやちげぇよ。下の名前で呼ばれるのが嫌なんだよバカ』

シルク「Aってホント容赦ねぇよな」

『ゔぇええキモい』

ンダホ「ていうかAさっき目立つって言ってたけど目立つの苦手なの？」

……結局名前呼び定着するんかい。

『あー。個人的にはモブっぽくていい』

ンダホ「そっかー。まあ人それぞれだもんね！」

『みんなの前で宣言するみたいな空気、嫌い。』

ンダホ「あー。わかるかも。」

ポンポンと会話のキャッチボールが進む。
あれ？意外と良い奴？

弁当箱をちょこんと太腿に乗せている彼を見て思わず

『ちゃんこ鍋とか食べねぇの？』

と聞くと

ンダホ「いや力士じゃねぇよ！！」

と返ってきた。
相撲部じゃないのか。

するとマサイが腹を抱えて

マサイ「まじこいつパネェwwwノリ良すぎww」

と笑った。

周りを見るとシルクもモトキもザカオもダーマもぺけたんもンダホもゲラゲラ笑っていた。

それを見て、私も笑った。

人と喋ってご飯食べて笑うなんていつぶりだろうか。

その時大嫌いだった彼らのことが少しだけ好きになれた。