【Fischer's】魚達と私の縁と。 (ページ3)

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理由ページ3

……私が嫌われている大体の理由は自分でも分かってる。

それは教室、美術室、被服室。これらの教室での席が全てフィッシャーズの一員、ぺけたんとかいう人が隣だからだろう。

こればかりは自分のくじ運を恨むしかないが女子からは
「絶対仕組んでるよね」
などと言われてしまった。なんてこったい。

なんてぼーっと思っていると廊下からキャーキャーと耳障りな声がしてぺけたんとかいう人と痩せ型の高身長が教室に入ってきた。
うちの学年は5クラスから成っていてうちのクラスにはフィッシャーズの二人がいる(らしい)

「ほら、他クラス侵入はだめだからさ、また休み時間に会おう。」

と痩せ型のっぽが言った。

ほんとはもっとチヤホヤさせられたいだけなんだろ……。

「ね？マサイが言う通り、休み時間にしよ？じゃないと朝学活始まるから」

ぺけたんとかいう人がそういうと女子達は

「やばっ」

「戻らないと！」

なんて言ってバタバタと足音を立て教室に戻って行った。
私は時間ギリギリまで誰かと居たいなんて思ったこともねぇな。気持ちがわからん。

やがて朝学活も終わり一時間目が近づいてきた。
一時間目は国語か……朝からだりぃな。

ワークとノートをリュックから出して気がついた。

「………教科書忘れた。」

この時、教科書を忘れてなかったらどんな未来が待っていたのだろうか。