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この島に着いてから3日経ったある日、朝食を食べていた私にベックマンが今日は出歩かない方がいいと行ってきた。

特に用事もないし、船を降りる予定もなかったしその時は何も考えずにわかったと返事をした。

かと言って船ではやることも無く暇ではあった。

本を読んだり、海を眺めたり、ただぼーっとして時間を潰すしかない。

ベックマンはシャンクスと一緒に出かけていて、ヤソップさんとルゥも食料確保で今日も出かけている。

ホンゴウさんも医療に必要な物を買いに船を降りているので他のクルー達とお留守番状態。

なんの不便もないのでそれは問題ないのだが、この島に着いた日の事を思い出すと少し寂しくもあった。

クルー達は忙しく動いている人もいれば腕を組んでうたた寝している人もいる。

船の周囲を警戒して見張っているクルー達に楽しくおしゃべりしている人も。

平和そのものだった。




「嬢ちゃん!体調は大丈夫かい?」

「…今は大丈夫…です。」

「そうかい!海風は身体に良くねぇって言うからな、ちゃんと休むんだぜ!」




そう言って気遣ってくれるクルー達。

定期的に聞いてきては持ち場に戻るの繰り返しだ。


それからお昼を過ぎたあたりでヤソップさんとルゥ、ホンゴウさんが一緒になって帰ってきた。

ただぼーっとしていた私はお昼を食べていない事でルゥさんに怒られたのは言うまでもない。

正直な所、お昼を食べようとは思っていたが、誰に聞けばいいのか分からなくて諦めたのだが。

それもお見通しだったようだ。





「つむぎはもっと食べねぇと体力つかねぇぞ?」

「そうだぞ!」

「………多い…」




ヤソップさんとルゥにそうは言われても、自分には少し多い量のご飯を前に困惑した。

しかし出してもらった料理を残すなんて日本人の自分には出来ない。

周りの他のクルー達と一緒にご飯を食べてはいるが、私がやっと半分食べ終わった時にはすでにみんな食べ終わってしまっている。

ヤソップさんとルゥも食べ終わり食堂から出ていった。

それぞれが食堂から出ていなくなり、ちらほら眠りこけている人がいる程度。

それでも頑張って食べていたのだが、眠りこけていた人もいなくなり1人になった。

外では騒がしい声が聞こえる。

シャンクス達が帰ってきたようだ。

すぐに駆けつけたかったが、食べ終わっていないご飯を前には動けずただひたすら食べていた。

あともう少しで食べ終わる頃、さすがにもう食べきれなかった。

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作者名:こゆん | 作成日時:2022年9月2日 19時

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