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ヤソップが言った海王類という言葉。

つむぎは初めて聞く言葉だったし、あんなに大きな生き物は初めて見た。

海王類は直ぐにまた海に潜った。

しかし、声はまだ聞こえていた。




「ヤソップさん、まだいるんです。あっちの方に!」




ヤソップの静止を聞かず声の方に行くと、まさに戦闘中の甲板に出てしまった。

それをみたクルー達が驚き、つむぎに襲い掛かる敵を直ぐになぎ倒した。




「なんでいんだ嬢ちゃん!はやく中に!」

「まっ…待って……っ」




声がする海面をみて近くの船に目をやる。





「ヤソップさんあの縄!」




そう言うと直ぐにヤソップが数本の縄を切断した。

さっきの同じように海面が盛り上がり別の海王類が姿を表した。




「なんだ?!なんでこんなところに海王類がいるんだ?!」





また海王類は直ぐに海に潜った。

これで声は聞こえなくなったのだが、今度は違う声が聞こえた。

いまさっき切った縄が繋がっていた船から。

それに聞いた時、つむぎは見るからに青ざめる。

ヤソップやクルー達は何事かと焦りを見せた。





「…………捕まえてきたの?………………海王類を……見世物にするためにっ………」





海王類の見世物は高くつく。

それも一般の興味のある大人たちの間では、見世物は娯楽の1つ。

この海王類達は、親子だった。






「酷い………自分たちの住処から………………無理やり連れてくるなんてって」











その時、ひときわ大きく船が揺れたと思ったら、近くの敵船が海王類によってひっくり返された。

その反動は大きく、つむぎの身体は大海原に投げ出されそうになった。

それを間一髪の所で腕をひいたのは、シャンクスだった。





「バカ野郎!何やってるんだ!」

「頭!待ってくれ嬢ちゃんは捕まってた海王類を助けたんだ!」




クルーの1人がそう言うとシャンクスはいまさっきひっくり返された敵船に目をやる。

ちょうどその時、2隻目の敵船がひっくり返された。

シャンクスはつむぎをしっかり抱えた。






「こんなところまで海王類を連れてきたのか。それもここらじゃお目にかかれない大物だ。」






2匹の海王類は次々と敵船をひっくり返す。

しばらくして全ての敵船が海に沈んだ。






「驚いたな、海王類がいるなんて…」

「………つむぎ、なんで出てきた?敵船が来ていて危なかったんだぞ」





シャンクスは少し怒った表情でつむぎを見た。

周りがどよめいたのは言うまでもない。

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作者名:こゆん | 作成日時:2022年9月2日 19時

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