… ページ13
｢俺ァルゥ！よろしくなァ〜食べてぇもんあったら言えよ！｣
大きな肉を片手にやってきた男。
呆気にとられている私を見かねて、ヤソップさんが少し説明をしてくれた。
名前はラッキー・ルゥと言って、この船のコックらしい。
さらにホンゴウさんは船医さん。
まあ何となくホンゴウさんの事は察しがついていたが、ルゥさんがコックと聞いて驚いた。
食べたいものを聞かれて美味しいものと言うと具体的な料理を言えよとドヤされ。
さらに健康的なものと言うと呆れられてしまい。
好きな食べ物はオムライスと炒飯と言うとそう言うのを言えと笑われた。
話しているのはとても楽しいし、時々やってくる他のクルー達が楽しそうに話しているのも見ていてとても新鮮な気持ちになった。
そのうちクルーと一人がトランプを持ってきて、何が出来るか聞かれてババ抜きと言うとそれをやろうと言い始め。
しばらくババ抜きで遊んでいるといつの間にか輪の中心になっていた。
｢上がりー！｣
｢つむぎ強ぇな？！｣
｢俺は1回も勝てねぇ……｣
自分でも意外な特技になっていた。
それも、ババ抜きで無双していた。
特技と言うか、元々耳がいいのと……
｢皆顔に出すぎ。｣
｢ｴ"ｯ…｣
誰がババを持っているのか、本当に顔に出過ぎててむしろわざと負けることも出来そうだった。
まあたかがトランプと言えど本気でやりますけど。
｢なんだなんだァこの混みようは……おっ？トランプか。｣
｢頭ァ！助けてくれつむぎが強すぎて俺らじゃ勝てねぇ！｣
散らばったトランプをかき集めていると船室から出てきたシャンクスとその後ろをホンゴウさんとベックさん。
｢そんな特技があったなんて知らなかったな。よし、俺とも1戦お願いしようか。｣
そう言って向かい側の席に座ったのだが、すぐにホンゴウさんが止めにきた。
｢待て待て待て！おいつむぎ！お前いつからやってるんだ？少し疲れてるんじゃ…｣
お構い無しに額に手を当ててくるホンゴウ。
つむぎもされるがままにキョトンとしていると、いきなり険しい顔になった。
｢お前っ！少し熱あるぞ？！｣
｢ふぇ？｣
もちろんその自覚がなかったつむぎは変な声を出して首にかしげる。
シャンクスもそれを聞いて額に手を当ててくる。
確かにあるなと言って今日に片手で抱き上げられる。
突然の事でびっくりして何も声が出ないつむぎは落ちないように抱きつく形で部屋に連れていかれた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 189人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：こゆん | 作成日時：2022年9月2日 19時
