好きになってはいけない【D.S】

2.国語準備室 ページ2

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放課後､重岡先生に呼ばれたので国語準備室に向かう。


重「誰ですか？」

「山本です。先生､何か用ですか？」

重「あぁ、まぁ、そこで話すのも何やから中入って。」


ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ))


「失礼します。
で、用って何ですか？」

重「クラスの事よく知らないから色々と教えて欲しいねん。」

「分かりました。」


それから私は、先生にクラスの事､学校の事を色々教えた。

その時間はとても幸せで楽しい時間だった。
この時間が何時でも続けばいいな〜って思う。
でも、私だって聞きたいことがある。


「先生は何で私達をさん付け君づけするんですか？」

重「ん〜...一応新任やしいきなり名字呼び捨てわな〜？って思ってな。
何で気になったん？」

「いや〜...他の先生も全員名字呼び捨てだからかもしれないです。」

重「そっかそっか。」


その時私は、気づいてしまった。
先生に恋心を懐いてしまったことを...
完璧に一目惚れ。

いけないのに...


重「もう、時間も時間やし送ったるわ。」


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重岡side


俺はある女子高生に恋してしもーた。
あかんな〜...俺。新任やのに...
その子と話すのが楽しくてつい長々と。
外は真っ暗。


時計をみれば7:30位。
流石に女子高生をこんな時間に一人で帰らす訳には行かへん。
せやから俺が送るってなる。


車の中はとても静や。


「ここが家です。」


彼女が指したのは、俺が住んでるマンションの隣の一軒家やった。


重「ここ、俺の家の隣やねんけど...」

「！！ほんまですか？偶然ですね。
マンションですか？」

重「そやで〜。
あ！遊びに来るのは無しやからな！」

「何でですか？」

重「教師と生徒や！分かるやろ？」


俺も自分では言いたく無い言葉やったけど、こればっかはしゃーない。


「はい...」


まるでシュンっていう効果音が付きそうなくらい落ち込んでる。

可愛い。

ん？今俺可愛いって思った？

あかん！あかん！彼女は生徒や生徒！

恋愛感情なんて持ったらあかん！


「勉強を教えて欲しいときは？」

重「それは、エエで。」


そう言うと、パァァァって付きそうなくらい明るい顔になった。

感情表現豊かな子なんやろうな。


「では、先生！さようなら！」

重「はい。さようなら。」


はぁ〜...どうしたんや？俺。

生徒に恋愛感情出しちゃあかんのに...

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