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13.はろーべいびー ページ13

tn side

ある日の事。貴重な休みに昼まで寝ようとしたら、誰かが俺を叩き起した。

てかお前、以前も俺が寝とる間に家に入ってきた事あるよな?ゾムと一緒に。

「頼むトントン!助けてや!」
tn「…何がやねんシャオロン」

覚醒したばかりで意識がまだぽやぽやしてる俺は目を擦りながらメガネをかける。傍らで寝とるAも起きたのか俺同様に目をしぱしぱさせとる。

話を聞けば自宅に姉が来て「もう無理!子守り頼んだ!私は寝る!」と育児疲れで限界が来た肉親に子供を押し付けられ逃げられたそうだ。因みに夕方には回収に来るらしい。シャオロン不憫やな。

tn「てかなんで俺やねん。ショッピ君とか適任おるやろ」
sha「ショッピ君よりももっと適任な子がおるやん」

そう言ってシャオロンは未だに眠そうなAを見つめる。いや待て、Aは猫やぞ?

tn「Aを赤ん坊に会わせた事もないしどうなるかわからへんぞ?!正気か?」
sha「物は試しやって!何より一度泣くと中々泣き止まへんくてな、A傍におるだけで何とかなるんちゃうか思ってん!」

マジで頼む!と両手を合わせて頭を下げられ、「どうする?」とAを見れば、Aは『にゃん』と尻尾を揺らした。どうやら手を貸してやるようだ。

tn「…はぁ、報酬は焼肉奢りな」
sha「わかったわ!」
tn「Aにはお刺身やな」
『じゅるり』

口元をぺろりと舐めたAの頭を撫で、俺は移動に備えてキャリーバッグを手にした。



赤ん坊が眠っている間にシャオロンは家に来ていたらしく、扉を開ければ起きたらしい赤ん坊が早速泣き出した。おーおー元気やなぁ。

sha「腹減っとるんかな…ミルク作らへんと」
tn「俺も手伝うで。何すればいいん」
sha「えーっと…」

キャリーバッグを開けて置いておき、シャオロンの姉が残していったメモを手にミルクを作る。その間にAがバッグから出てきて、泣いてる赤ん坊の傍らへとトコトコ歩いていった。

『みゃん』
「あぅ゛…」

小首を傾げて小さく鳴いたAが『どうしたの?』と言わんばかりに顔を赤ん坊にぐりぐり押し付ける。それも痛くない加減で。

「…んぶ」
『んにぃ?にゃーう』

Aが気になるからか赤ん坊は泣き止み、じっと見つめる。ナイスやA!

tn「今のうちにお前の飯も作っといたるわ」
sha「マジで?助かるわ…」

やっぱり赤ん坊と動物って相性ええのかな。

そんな事を思いつつ朝食を作り上げるのだった。

.

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(プロフ) - 完結おめでとうございます。癒しと感動が詰まった素敵な作品に出会えて良かったです。 (2022年10月23日 8時) (レス) @page28 id: 3595b6bfd1 (このIDを非表示/違反報告)
虹色のしっぽが付いた雪だるまのジャス民は我々だ!(プロフ) - お”ぉ”ぉ”ぉ”めちゃ感動するやないですかぁぁぁぁ!更新頑張って下さい! (2022年10月17日 20時) (レス) @page23 id: 779b4574fe (このIDを非表示/違反報告)
桜華(プロフ) - まさかの、まさかのツイートで癒されまくっていたあの猫ちゃんが小説に、、!?!?いつも素敵な作品ありがとうございます!無理のないよう更新頑張ってください! (2022年10月2日 0時) (レス) @page4 id: 04c7a7add8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黒瀬 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2022年9月29日 1時

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