11.だいえっと ページ11
『にゃふっ、にゃふ』
os「…」
『？ んにゃう』
私がごはんを食べてると、おすまんが私のおなかにさわった。
tn「オスマン？何しとるん」
os「…A、お腹柔らか過ぎひん？」
『？』
真面目な声でおすまんがそう言うと、とんとんは「あー…」と言葉をにごした。そして抱きあげられ、ひとこと。
os「ダイエットしよか。A」
『…にゃーう』
だいえっと？って、なんだろ。
※
gr side
『にゃーん』
gr「…」
tn「グルさんアカンで。さっきご飯あげたばっかりやねんから」
gr「む。なら仕方ないな」
先日ダイエットを言い渡されたA。おやつは一週間無しにしてダイエットフードに変更と決めたばかりだ。因みに今日は六日目である。
だけどそれを知らないAはいつものようにおやつを求め、俺達に甘えてきていた。
『にゃおーん』
tn「ぐ…っだ、ダメや！我慢や！」
gr「揺らいでるじゃねーか」
上目遣いでおねだりするAとそれを断るトントン。しかし負けじと足元に擦り寄るA。
『ぷにゃーぅ』
tn「…鶏ササミを少しなら」
gr「負けんなや！」
決めたのはお前とオスマンやろ！とツッコミを入れれば我に返ったトントン。やっぱりダメだとキッパリ断れば、Aはあからさまにしょんぼりとした。
『(じー)』
tn「(目逸らし)」
『…にぃ』
おやつをくれないことを悟ったらしいAはとぼとぼとトントンの部屋と消えていった。ふて寝でもするのだろうか。
tn「ごめんな…ごめんなA…ッ」
gr「まぁ明日の健康診断の結果次第だな」
なんて呟き明日の検査を待った。の、だが…
※
「Aちゃん、基準値より少し体重軽めになりましたね。食欲落ちましたか？」
健康診断の担当をしていた医師にそう言われたのだ。
tn「え…ふ、太ってたとかではなくてですか？」
os「腹回りがフワフワしとったから、ダイエットフードとおやつ制限しとったんです」
食事周り担当をしていたオスマンとトントンが医師にそう尋ねる。
「あー…冬の間は毛が冬毛になりますから。だから太ったと勘違いされたのかもしれませんね」
『…にぁ』
つまり太っていた訳では無い。そう言い渡され、医師から「おやつをあげて体重を戻すよう調節してください」と帰されたのだった。
『…』
tn「A…ご、ごめんな」
『(ﾌﾟｲｯ)』
os「許してやぁ！」
キャリーバッグの中のAは完全に拗ねており、暫く二人はAのご機嫌取りに奔走するのだった。
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鴉(プロフ) - 完結おめでとうございます。癒しと感動が詰まった素敵な作品に出会えて良かったです。 (2022年10月23日 8時) (
レス) @page28 id: 3595b6bfd1 (このIDを非表示/違反報告)
虹色のしっぽが付いた雪だるまのジャス民は我々だ！(プロフ) - お”ぉ”ぉ”ぉ”めちゃ感動するやないですかぁぁぁぁ！更新頑張って下さい！ (2022年10月17日 20時) (レス) @page23 id: 779b4574fe (このIDを非表示/違反報告)
桜華(プロフ) - まさかの、まさかのツイートで癒されまくっていたあの猫ちゃんが小説に、、！？！？いつも素敵な作品ありがとうございます！無理のないよう更新頑張ってください！ (2022年10月2日 0時) (レス) @page4 id: 04c7a7add8 (このIDを非表示/違反報告)
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