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ロボロさんが…元人間？
『う、そ…だって…』
「能力持ちは人間じゃないって？そんなん妖食えば手に入るで？」
ほら、と目の前に跳んできたペリドットは瞬きをして桃色の目へと変える。目が合うだけで頭も体も痺れたようにびりびり電流が流れた様に体が震えた。
『っ、ぁ…ッ』
「目が合うだけでこんなに感じるなんて可愛ええなぁ」
「ッ！離れろや！」
ワンテンポ遅れて顎を持ち上げられた私から彼を、刀を振りかざして遠ざけさせるロボロさん。
『…本当、なんですか…』
「………すまん」
ずっと隠していた事？
ずっと神様だと騙していた事？
真意はわからない。だけど。
『ロボロさん』
「…」
『早く帰って、ハンバーグ、食べましょう？』
「「…は？」」
間抜けな声を上げる二人と魅惑眼に慣れてきたのかふらふらと立ち上がる事に成功した私。
ロボロさんが私を騙すわけが無い。きっと何か理由があるんだ。そう自分に強く言い聞かせいつものように笑顔を浮かべた。
『ショッピが、食べたいって…だから、早く帰らなきゃ』
「…帰ってもええんか？あの場所に」
『？ロボロさんはもう家族みたいなものじゃないですか』
ショッピもロボロさんも。私からしたらもう家族も同然なのだ。
疑うつもりは無い。何より、信じていたい。
『早く帰りましょう？ロボロさん』
「…ッ」
お面をズラし俯くロボロさん。雑面がズレて少しだけ見えた桃色の瞳は涙で濡れていた。
「…おん…ッ」
目の前で目元をゴシゴシ拭く彼に目元が赤くなってしまう、とハンカチを差し出そうとしてゆっくり足を進める。
あと二メートルという所で私の体は突然力が抜け、すとんと膝を着いて崩れ落ちた。
あれ？どうして？
それは次第に感じてきた胸のジクジクとした痛みで判明した。
____影から伸びてきた鋭い刃が私の胸を貫いていたのだ。
『…かは…っ』
「ぁ…」
「…！」
胸の奥が熱くなりゴポッと血をはき出す。そしてそれを呆然と見つめるロボロさんとペリドットの彼。
後ろをゆっくり振り向けば、そこにはペリドットの彼が倒した筈の妖の頭部が転がっていて。
そこから一本の刃が伸びていた。
＜…ｷｷｷｷ＞
『…ゔ』
完全に油断していたなと自責したその瞬間、その妖は私の体から刃を抜いて更に刃を増やしてこちらへと向けた。
＜遊ぼウ＞
迫り来る刃と動かない体。
「Aッ！！！」
『…ッ！』
彼の悲痛な叫びの後に、無数の冷たい刃が私の体を貫いた。
あとがき→
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まる(プロフ) - 続編あるのちゃんと見てなくて、｢あとがき」で心臓止まるかと思った…その後の安心感ったらありゃしない…ww 続編見てきます！ (2023年4月11日 2時) (
レス) @page50 id: 33402943a7 (このIDを非表示/違反報告)
お月様 - うわ〜〜！推しが守ってくれるってヤバイよ！次の章も楽しみにしてます！ (2021年3月12日 17時) (レス) id: b347abc4d4 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ@絶望少女です。(プロフ) - ねぇ…推しが尊いんですが！？どうしたらいいんだよｫｫｫｫｫｫｫｫｫｫオ！！・゜・(つД｀)・゜・ (2021年3月6日 17時) (レス) id: a5be711894 (このIDを非表示/違反報告)
海猫0126 - こんばんは！小説面白かったです^^これからも投稿がんばって下さい！ (2021年3月5日 20時) (レス) id: ecd79149f7 (このIDを非表示/違反報告)
Rin - ちなみに初見です。好きです。() (2021年2月28日 0時) (レス) id: ee43a6ccd3 (このIDを非表示/違反報告)
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